【瀬取り】(せどり)

船舶が他の船舶に接舷して貨物の積み替えを行う事。
通常、以下のような理由で行われる。

  • 沖止めされた船舶が、港湾との取引のために小型船を往復させる
  • 寄港できない状況にある船舶が、輸送船から補給を受ける(作戦行動中の軍用艦艇など)
  • 航行不能に陥った漂流船から物資を回収する
  • 拿捕・臨検
  • 海賊行為
  • 密輸
  • 不法投棄/死体遺棄

古来一般的な港湾労働だったが、近代的な港湾が整備されると需要も消え、近年では例外的な状況でのみ行われる。
安全性や作業効率において問題が生じるため、港湾設備を利用できる状況で瀬取りを行うのは危険かつ無益である。
従って、現代の民間船舶が瀬取りを行った場合、税関・警察の監視を潜り抜けて違法行為を行っていたものと疑われる。

整備不十分で瀬取りを行わざるを得ないような港湾も未だ存在するが、そのような港湾は密輸・海賊の温床となる。


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