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*&ruby(せかいさんだいきねんかん){【世界三大記念艦】}; [#o453e36f]
著名な活躍をあげて現役を引退後、「記念艦」として保存されている世界各国の艦船のうち、英国海軍の帆走[[戦列艦]]「ヴィクトリー」、アメリカ海軍の帆走[[フリゲート]]艦「コンスティチューション」、日本海軍の[[戦艦]]「[[三笠]]」を並んで指す言葉である。((帝政ロシア海軍の[[防護巡洋艦>巡洋艦]]「アヴローラ」（1917年のロシア革命の火蓋を切ったとされる）を含める、とする主張も一部にある))~
著名な活躍をあげて現役を引退後、「記念艦」として保存されている世界各国の[[艦船>艦艇]]のうち、英国海軍の帆走[[戦列艦]]「[[HMS]]ヴィクトリー」、[[アメリカ海軍]]の帆走[[フリゲート]]艦「USSコンスティチューション((本艦は2024年現在、世界最古の航行可能な現役艦船でもあり、アメリカ海軍の現役艦船の中でも唯一となっている「自身の搭載兵装で敵艦艇を撃沈した」艦船でもある。))」、[[日本海軍>日本軍]]の[[前ド級]][[戦艦]]「[[三笠]]」を並んで指す言葉である((帝政ロシア海軍の[[防護巡洋艦]]「アヴローラ」（1917年のロシア革命の火蓋を切ったとされる）を含める、とする主張も一部にある。))。~
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いずれの艦も、その国の歴史上重要な位置を占める海戦の中心として参加、輝かしい武功をあげてその国の独立を保つのに寄与したことを称え、その功績を後世に伝えるため永久保存することとされたものであるが、下記に述べるように、保存の形態は三艦とも異なっている。~
:「ヴィクトリー」|陸地に設置された乾ドックに固定
:「コンスティチューション」((本艦のメンテナンスのため、[[アメリカ海軍]]は閉鎖したボストン海軍工廠の一部施設を稼動状態で維持している。))|港に専用の岸壁を確保して繋留((このため、「ヴィクトリー」や「三笠」と違い、必要があれば舫を解いて動かすこともできる。))
:「三笠」|海岸に横付けした上で周囲の海面を埋め立て、陸地化して固定
いずれの艦も、その国の歴史上重要な位置を占める海戦の中心として参加、輝かしい武功をあげてその国の独立を保つのに寄与したことを称え、その功績を後世に伝えるため永久保存することとされたものである。~
保存の形態は三艦とも異なっている。~
-「ヴィクトリー」 陸地に設置された乾ドックに固定
-「コンスティチューション」 港に繋留((このメンテナンスのため、アメリカ海軍は閉鎖したボストン海軍工廠の一部施設を稼動状態で維持している))
-「三笠」 海岸に横付けした上で周囲の海面を埋め立て、陸地化して固定
**管理形態 [#pe7b724e]
「ヴィクトリー((ポーツマス軍港の港湾司令官及び第一海軍卿の[[旗艦]]として。))」「コンスティチューション」の二艦は、それぞれの国の[[海軍]]において現在もなお、現役軍艦として籍があり、現役軍人である艦長以下の乗組員が艦の管理に当たっている。~
一方の「三笠」は[[第二次世界大戦]]で日本が敗北、それによって軍が解体されたため、旧海軍・[[海上自衛隊]]のOBや民間の篤志家が中心となって構成されている民間団体「公益財団法人三笠保存会」の手によって管理されている((もっとも、[[三笠]]の場合は当初、[[ワシントン海軍軍縮条約]]により廃棄しなければならないことになっていたという経緯もあり、保存に先立ち、書類上、軍艦籍から除籍する手続きが取られている。))。~
「ヴィクトリー」「コンスティチューション」の二艦は、それぞれの国の海軍において現在もなお、現役軍艦として籍があり、現役軍人である艦長以下の乗組員が艦の管理に当たっている。~
一方の「三笠」は[[第二次世界大戦]]で日本が敗北、それによって軍が解体されたため、旧海軍・[[海上自衛隊]]のOBや民間の篤志家が中心となって構成されている民間団体「財団法人三笠保存会」の手によって管理されている。((もっとも、[[三笠]]の場合は当初、[[ワシントン海軍軍縮条約]]により廃棄しなければならないことになっていたという経緯もあり、保存に先立ち、書類上、軍艦籍から除籍する手続きが取られている。))~
