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*&ruby(すいみつどうたい){【水密胴体】}; [#g24ebe91]
[[航空機]]の胴体が、その名のとおり着水させても浸水しない構造になっているもの。~
[[飛行艇]]になくてはならないもののほか、海上で運用する[[ヘリコプター]]などにも採用されることが多い。~
乗り物の胴体を、水上に置いても[[浸水]]せず浮かんでいられる構造で作る事。~
通常は[[航空機]]用語として用いられ、船舶については言及されない(水上に浮かべられない船などありえない)。~
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水上や海上に離着水する事が可能となり、発着場所の制限が大幅に緩和される。~
[[飛行艇]]になくてはならないもののほか、海上での運用が想定される[[ヘリコプター]]などにも採用される。~
特に事故・故障の発生頻度が高かった航空史の初期では、非常時に着水できる[[飛行艇]]が重宝された。~
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反面、水密を維持する頑丈な構造は重量がかさみ、また防腐防錆のための塗装・洗浄などで保守コストもかかる。~
このため、多くの[[飛行場]]が確保され[[飛行機]]技術も進歩した現代では、[[海上捜索救難>捜索救難]]などの特殊な用途でのみ用いられる。

そのメリットは、水上や海上に離着水することができることであり、発着場所の制限が大幅に解消されることである。~
特に航空史の初期においては、[[エンジン]]などの信頼性が低かったこともあり、非常着水の手段として[[飛行艇]]が重宝された。~
しかしながら重量やコストの面で陸上の[[航空機]]よりも大幅に不利で、特に水密を維持したり錆対策をしたりすることは大きな負担となる。~
このため[[飛行場]]の普及や[[陸上機]]の発達にともない、特に着水をする必要のある用途以外では、ほとんど廃れた。水密胴体を持つ[[航空機]]で、現存するもののほとんどは[[軍用機]]である。~

http://www.geocities.jp/kles_a/diary/atg0105/us1bow.jpg ~
[[US-1A>US-1]]の船底型水密胴体、独特の消波装置を備える


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