【水メタノール噴射】(みずめたのーるふんしゃ)

水メタ噴射

  1. 過給器レシプロエンジンに取り付ける装置。

    過給器で断熱圧縮された吸気に水を噴射すると、その気化熱が吸気を冷却し、酸素密度が上がり、過給効率を高める事が出来る。
    また温度低下により、圧縮行程における混合気の自然発火が抑られるので、ノッキングが抑制され、より高いブースト圧での運転が可能となる。

    航空用エンジンで用いる場合、高空での凍結を防ぐ目的でメタノールが混ぜられる為、水メタノール噴射と言う。

    関連:水噴射? 燃料冷却? オクタン価?

  2. タービンエンジン?において、推力を増加させるために搭載される装置。

    原理は上記と同じで、酸素密度を上げタービン入口温度を下げる効果がある。
    ただし、燃焼室に過大な負荷がかかることや、排気中の大気汚染物質が増加するという欠点がある。

    水メタノール噴射を行った時の推力をウェット推力、通常時の推力をドライ推力と呼び、区別している。


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS