【新明和工業】(しんめいわこうぎょう)

Shinmaywa Industries.

日本の輸送機械メーカー。本社は兵庫県宝塚市に置かれている。

航空分野では海上自衛隊に納入されているPS-1US-1US-2といった飛行艇のメーカーとして知られている。

当社のルーツは、1920年に兵庫の豪商・川西清兵衛が設立した「川西機械製作所」の航空機部である。
これが1928年に「川西航空機」として独立し、第二次世界大戦期には九七式飛行艇二式飛行艇強風紫電紫電改などの機体を開発・生産していた。

川西航空機は終戦後、GHQの占領政策で日本人の航空分野への関与が禁じられたことから、航空機から汎用機械メーカーへの転換を図る中で社名を「明和興業」へ変更したが、日本政府からの戦時補償債務が打ち切られたことに伴い、自動車部門*1と汎用機械部門で分社化されて現在の形となった。
その後、朝鮮戦争を契機に航空機部門を再設立し、YS-11の分担生産・海上自衛隊向けの飛行艇生産で航空機メーカーとして復活した。

現在は前述の自衛隊向け飛行艇の他、ボーイングエアバス製の旅客機のコンポーネントや空港飛行場のボーディングブリッジの生産なども行っている。

公式サイト:http://www.shinmaywa.co.jp/

主な製品

  • 新明和工業時代
    • 航空機
    • 生産協力
      • B787(主翼桁(スパー)の製造を担当)
      • B777(翼胴フェアリングの製造を担当)
      • B767川崎重工業三菱重工業富士重工業の2次下請けとして部品製造を担当)
      • A330/A340主翼フィレット・フェアリングの製造を担当)
      • A380(主翼フィレット・フェアリングとランプ・サーフェス・パネルの製造を担当)
      • YS-11(後部胴体、翼端、ドーサルフィン?の製造を担当)
    • その他
      • U-36A、US-2の定期修理(PAR*2*3
      • 航空自衛隊U-4(ガルフストリームIV)の航空機定期修理(IRAN*4


*1 「明和自動車工業」として設立され、現在の「ダイハツ自動車」の源流となった。
*2 Progressive Aircraft Rework.
*3 新明和岩国航空整備株式会社が担当。
*4 Inspect and Repair As Necessary.

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