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*&ruby(まつ){【松】}; [#o356fe45]
大日本帝国海軍・一等[[駆逐艦]]「松」。~
[[大東亜戦争]]後期、戦時量産型の[[護衛駆逐艦]]として設計・建造された。~
同型艦は19隻（準同型の「橘」級を含めると32隻）あった。~
[[大日本帝国海軍>日本軍]]・[[一等駆逐艦>駆逐艦]]（[[護衛駆逐艦]]）((本艦は二等駆逐艦と同様に護衛を主任務とし、艦名も二等駆逐艦に用いられていた植物名が付けられているが、艦隊型駆逐艦としても最低限の性能を持ち合わせるものとして一等駆逐艦に類別された。))「松」。~
[[大東亜戦争]]後期、戦時量産型簡易駆逐艦として設計・建造された。~
同型艦は19隻（準同型の「橘」型を含めると33隻）あった。~
**開発の経緯 [#xd8081f6]
[[大東亜戦争]]（[[太平洋戦争]]）が起きる以前、日本海軍における[[駆逐艦]]は、主な任務として「[[艦隊決戦]]における敵[[艦隊]]の漸減戦闘」や「戦闘終了後の残敵掃討」などが割り当てられており、そのために敵の主力艦（[[戦艦]]）を上回る速力や強力な[[魚雷]]兵装が求められてきた。~
ところが、[[大東亜戦争]]においては[[航空主兵主義]]が[[海軍]][[戦略]]・[[戦術]]の主流となった((その先鞭をつけたのも、他ならぬ日本海軍であった。))ことから、当初想定されていたような「[[戦艦]]同士の砲撃戦」という状況はなかなか発生せず、そればかりか「想定外の使われ方」である離島への人員・資材強行輸送(([[アメリカ軍]]はこれを「[[東京急行]]」と呼んでいた。))にすらしばしば投入され、特に1942年〜1943年の[[ガダルカナル島の支配権を巡る一連の戦い>ガダルカナル島の戦い]]では、優秀な駆逐艦が多数失われることになった。~
そしてその補充は、当時最新鋭であった[[「夕雲」型>夕雲]]や[[「秋月」型>秋月]]といった[[艦隊]]型駆逐艦の建造ペースでは到底間に合わなかった。~
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従来の日本海軍における[[駆逐艦]]は、[[艦隊決戦]]における敵艦隊の漸減戦闘や戦闘終了後の残敵掃討などの任務が重点視されており、そのために敵の[[戦艦]]を上回る速力や強力な[[魚雷]]兵装が求められてきた。~
ところが、[[大東亜戦争]]においては[[航空主兵主義]]が海軍戦略・戦術の主流となったことから、当初想定されていたような「主力戦艦同士の砲撃戦」という状況はなかなか発生せず、そればかりか「想定外の使われ方」である離島への人員・資材強行輸送(([[アメリカ軍]]はこれを「[[東京急行]]」と呼んでいた。))にすらしばしば投入され、特にガダルカナル島での戦いでは優秀な駆逐艦が多数失われることになった。~
そしてその補充は、当時最新鋭であった「[[夕雲型]]」や「[[秋月型>秋月]]」といった艦隊型駆逐艦の建造ペースでは到底間に合わなかった。~
その一方で、太平洋での[[バトルプルーフ]]から、駆逐艦の性格が従来の「[[水雷]]戦闘に特化された大型雷撃艦」から、「輸送船団護衛や航路警戒、人員・資材の強行輸送までこなせる多目的艦」に変化していったため、必ずしも高速である必要性はなくなっていた。~
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その一方で、太平洋での[[バトルプルーフ]]から、駆逐艦の性格が従来の「[[水雷]]戦闘に特化された大型水雷艦」から、「輸送船団護衛や航路警戒、人員・資材の強行輸送までこなせる多目的艦」に変化していったため、必ずしも高速である必要性はなくなっていた。~
こうして、不足する[[駆逐艦]]戦力を短期に補充するため、急造に適した簡易型[[駆逐艦]]として計画・設計されたのが本艦型である。~
**特徴 [#cea7814c]
本艦型の船体は、工期の短縮を図るために（[[日本海軍>日本軍]][[艦艇]]の特徴であった）曲線構造を止め、平面構造を多用したデザインで構成され、部材も従来の[[特殊鋼（DS鋼/D鋼）>鉄]]ではなく入手の容易な[[高張力鋼（HT鋼）や普通鋼>鉄]]を採用している。~
また、操艦性を重視して艦幅や[[喫水]]は全長に対して大きめに設計され、船体の建造には鋲接の他、第四艦隊事件以降殆ど取り止められていた溶接を多用している。~
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こうして、不足する駆逐艦戦力を短期に補充するため、急造に適した簡易型駆逐艦として計画・設計されたのが本艦型である。~
機関は「&ruby(おおとり){鴻};」型[[水雷艇]]に搭載されていたのと同型の製造が容易なものを採用していたが、その配置法は、帝国海軍では初となる「シフト配置」となった。~
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本艦型の船体は、工期の短縮を図るために直線を組み合わせたようなデザインで構成され、部材も従来の特殊鋼をやめて入手の容易な高張力鋼を採用した。~
また、機関も「鴻（おおとり）」型水雷艇に搭載されていたのと同型の製造が容易なものを採用していたが、その配置法は、帝国海軍では初となる「シフト配置」となった。~
従来の艦艇では、ボイラー室と機関室が1ヶ所にまとめて置かれていた「全缶全機配置」であったが、この配置では、艦のスペースを有効活用できる代わりに、故障や敵の攻撃でどちらか一方が損傷すると推進力を失って行動不能になってしまう欠点があった。~
そこでボイラーと[[タービン>蒸気タービン]]を2つに分割し、かつ交互に置くことで、船体の全幅を貫通されるような攻撃を食らって右舷側・左舷側のどちらかの機関が破壊されても航行を継続できるようにしたのである((実際、「竹」では機械室被弾も片舷の軸系が生き残り、航行不能とならずに済んだ戦訓がある。))((ちなみに、現代の戦闘艦艇のほとんどはこのシフトエンジン方式を採用している。))。~
こちらはこちらで「推進系統や船体構造が左右非対称となり、建造や保守・整備に手間がかかる」という欠点があったが、これにより、従来の[[艦隊]]型駆逐艦に比べて「打たれ強い」艦になった。~
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従来の艦艇では、ボイラー室と機関室が1ヶ所にまとめて置かれていたが、この配置では、艦のスペースを有効活用できる代わりに、故障や敵の攻撃でどちらか一方が破壊されると推進力を失って行動不能になってしまう欠点があった。~
そこでボイラーと[[タービン>蒸気タービン]]を2つに分割し、かつ交互に置くことで、船体の全幅を貫通されるような攻撃を食らって右舷側・左舷側のどちらかの機関が破壊されても航行を継続できるようにしたのである。~
>ちなみに、現代の戦闘艦艇のほとんどはこのシフトエンジン方式を採用している。
「推進系統や船体構造が左右非対称となり、建造や保守・整備に手間がかかる」という欠点もあったが、これにより、従来の艦隊型駆逐艦に比べて「打たれ強い」艦になった。~
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[[備砲>艦載砲]]には40口径12.7サンチ[[高角砲>高射砲]]を載せ、（[[秋月]]級には劣るものの）従来型駆逐艦よりも強力な防空力を得た。~
一方で、魚雷兵装は4連装発射管1門のみとされ、自衛用の申し訳程度になった。~
[[備砲>艦載砲]]には40口径12.7サンチ[[高角砲>高射砲]]を載せ、（[[秋月型>秋月]]には劣るものの）従来型駆逐艦よりも強力な防空力を得た。~
一方で、本級では[[艦隊決戦]]における敵主力[[艦隊]]への[[水雷戦>雷撃]]参加を想定されておらず、魚雷兵装は4連装発射管1基のみとされ、自衛用の申し訳程度になった。~
また、人員・資材輸送のために[[運貨船>内火艇]]2隻を搭載していた。~
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本艦型は「戦時量産型簡易駆逐艦」としては申し分ない能力を備えており、現場での評判も上々だった。~
樹木の名前に由来する艦名がつけられていた((本来は、[[基準排水量]]が1,000t以下の二等駆逐艦に付けられる名前だった。))ことから「雑木林」ともあだ名されたが、重要性の高かった船団護衛や航路警戒、人員・資材輸送などで幅広く活躍した。~
本艦型は、（量産のために工事を単純化したにもかかわらず）[[護衛駆逐艦]]として申し分ない能力を備えており、現場での評判も上々だった。~
樹木の名前に由来する艦名がつけられていた((本来は、[[基準排水量]]が1,000t以下の二等駆逐艦に付けられる名前だった。))ことから「雑木林」ともあだ名されたが、重要性の高かった輸送船団護衛や[[航路警戒>偵察]]、人員・資材輸送などで幅広く活躍した。~
~
**スペックデータ [#s372b6dd]
|[[排水量]]&br;（[[基準>基準排水量]]/[[公試>公試排水量]]）|1,262t/1,530t|
|主造船所|舞鶴海軍工廠（松、桃、槇、榧、椿）&br;横須賀海軍工廠（竹、桐、樅、櫻、檜、楓、欅）&br;藤永田造船所（梅、桑、杉、樫、楢、柳）|
|[[基準排水量]]|1,262t/1,260t（竹）|
|[[公試排水量]]|1,530t|
|[[満載排水量]]|1,687t|
|全長|100m|
|水線長|98m|
|垂線間長|92.15m|
|全幅|9.35m|
|喫水|3.3m|
|機関|ロ号艦本式罐・重油焚×2基&br;艦本式タービン×2基2軸推進（出力19,000shp）|
|燃料搭載量|重油 370t|
|深さ|5.7m|
|[[喫水]]|3.3m（公試平均）&br;3.52m（満載平均）|
|主缶|ロ号艦本式罐・重油焚（空気余熱器付）×2基|
|主機|艦本式ギヤード・タービン（高中低圧）×2基 （出力19,000shp）|
|推進器|2軸（400rpm）&br;直径2.65m、ピッチ2.74m|
|燃料搭載量|重油：370t|
|速力|27.8[[kt>ノット]]|
|航続距離|3,500浬/18kt|
|乗員|211名|
|兵装|八九式40口径12.7cm高角砲×連装・単装各1基&br;九六式25mm連装機銃×連装4基・単装12基&br;九二式4連装61cm魚雷発射管×1基4門&br;九四式[[爆雷]]投射機×2基&br;爆雷投下軌条×2基（二式爆雷×36発）|
|[[電探>レーダー]]|二号二型電探（対水上用）&br;一号三型電探（対空用）|
|水測装置|九三式探信儀&br;九三式聴音機|
|[[航続距離]]|3,500浬/18kt|
|乗員|211名（計画要員）&br;289名（1945年3月定員）|
|兵装|八九式40口径12.7cm[[高角砲>高射砲]]×連装1基、単装×1基&br;九六式25mm[[機銃]]×連装4基、単装×8挺または12挺&br;九二式4連装61cm魚雷発射管×1基4門（九三式魚雷3型×4本、予備魚雷なし）&br;九四式[[爆雷]]投射機×2基&br;爆雷投下軌条×2基（二式爆雷×36発）&br;[[回天]]用架台×1基（一部の艦。改修工事が行われたが、終戦のため実戦では使用されず）|
|搭載艇|6m[[カッター>カッターボート]]×2隻、10m特型運貨船（[[小発動艇>内火艇]]）×2隻|
|[[電探>レーダー]]|二二号電探×1基（対水上用）&br;一三号電探×1基（対空用、9番艦「樅」から）|
|[[逆探>ESM]]|E-27電波探知機（後期に竣工した艦）|
|[[水測装置>ソナー]]|九三式探信儀×1基&br;九三式水中聴音機×1基|
|その他|小掃海具一型改一×2組|
~
**同型艦 [#za2016b0]
,艦名,主造船所,起工,進水,就役,除籍,備考
,松（まつ）,舞鶴工廠,1943.8.8,1944.2.3,1944.4.28,1944.10.10,1944.8.4 戦没
,竹（たけ）,横須賀工廠,1943.10.15,1944.3.28,1944.6.16,1945.10.25,1947.7.16&br;戦時賠償艦としてイギリスに引き渡し。（解体）
,梅（うめ）,藤永田造船所,1944.1.25,1944.4.24,1944.6.28,1945.3.10,1945.1.31 戦没
,桃（もも）,舞鶴工廠,1943.11.5,1944.3.25,1944.6.10,1945.2.10,1944.12.15 戦没
,桑（くわ）,藤永田造船所,1943.12.20,1944.5.25,1944.7.25,1945.2.10,1944.12.3 戦没
,桐（きり）,横須賀工廠,1944.2.1,1944.5.27,1944.8.14,1945.10.5,1947.7.29&br;戦後賠償艦としてソ連に引き渡し。&br;（1969.除籍）
,杉（すぎ）,藤永田造船所,1944.2.1,1944.7.3,1944.8.25,1945.10.5,1947.7.31&br;戦後賠償艦として中華民国（台湾）に引き渡し。&br;（1962.除籍）
,槙（まき）,舞鶴工廠,1944.2.19,1944.6.10,1944.8.10,1945.10.5,1947.8.14&br;戦後賠償艦としてイギリスに引渡し。（解体）
,樅（もみ）,横須賀工廠,1944.2.1,1944.6.16,1944.9.3,1945.3.10,1945.1.5 戦没
,樫（かし）,藤永田造船所,1944.5.5,1944.8.13,1944.9.3,1945.10.5,1947.8.7&br;戦後賠償艦としてアメリカに引渡し。&br;（1948.解体）
,榧（かや）,舞鶴工廠,1944.4.10,1944.7.30,1944.9.30,1945.10.5,1947.7.5&br;戦後賠償艦としてソ連に引渡し。&br;（1959.9.2 除籍）
,楢（なら）,藤永田造船所,1944.6.10,1944.10.12,1944.11.26,1945.11.30,1948.5.解体
,櫻（さくら）,横須賀工廠,1944.6.2,1944.9.6,1944.11.25,1945.8.10,1945.7.11 戦没
,柳（やなぎ）,藤永田造船所,1944.8.20,1944.11.25,1945.1.18,1945.11.20,1946.10.解体
,椿（つばき）,舞鶴工廠,1944.6.20,1944.9.30,1944.11.30,1945.11.30,1948.7.28 解体完了
,檜（ひのき）,横須賀工廠,1944.3.4,1944.7.4,1944.9.30,1945.4.10,1945.1.7 戦没
,楓（かえで）,横須賀工廠,1944.3.4,1944.7.25,1944.10.30,1945.10.5,1947.7.6&br;戦時賠償艦として中華民国（台湾）に引渡し。&br;（1962.除籍・解体）
,欅（けやき）,横須賀工廠,1944.6.22,1944.9.30,1944.12.15,1945.10.5,1947.7.5&br;戦後賠償艦としてアメリカに引き渡し。&br;（標的として海没処分）
**「橘」型 [#w94b869a]
簡易駆逐艦として建造された「松」型は、戦況の更なる悪化に伴って19隻で建造が打ち切られ、以後は更に工事の簡素化を図った「橘」型に移行した。~
|CENTER:艦名|CENTER:起工|CENTER:進水|CENTER:就役|CENTER:除籍|CENTER:備考|
|松&br;（まつ）|1943.8.8|1944.2.3|1944.4.28|1944.10.10|1944.8.4&br;輸送船団護衛中に父島沖で戦没((米巡洋艦隊との交戦による。))|
|竹&br;（たけ）|1943.10.15|1944.3.28|1944.6.16|1945.10.25|1947.7.16&br;戦時賠償艦としてイギリスに&br;引き渡し&br;（その後解体）|
|梅&br;（うめ）|1944.1.25|1944.4.24|1944.6.28|1945.3.10|1945.1.31&br;台湾南方で戦没((米軍機の空襲により大破・航行不能となり、[[「汐風」>峯風]]の砲撃によって処分された。))|
|桃&br;（もも）|1943.11.5|1944.3.25|1944.6.10|1945.2.10|1944.12.15&br;リンガエン湾西方で戦没((米潜水艦[[「ホークビル（USS Hawkbill,SS-366）」>バラオ]]の雷撃による。))|
|桑&br;（くわ）|1943.12.20|1944.5.25|1944.7.25|1945.2.10|1944.12.3&br;多号作戦（オルモック湾夜戦）&br;にて戦没|
|桐&br;（きり）|1944.2.1|1944.5.27|1944.8.14|1945.10.5|1947.7.29&br;戦後賠償艦としてソ連に引き渡し&br;「ヴォズロジュジョーンヌイ((Возрожденный：ロシア語で「復活した」という意味を指す。))」&br;に改称&br;1949.3.&br;退役後、艦種変更（標的艦）&br;1949.7.17&br;艦名を「TsL-25((ЦЛ-25：「第25号標的艦」といった意味。))」に改称&br;1957.3.&br;艦種変更（工作艦）&br;1957.10.3&br;艦名を「PM-65((ПМ-65：「第65号工作艦」といった意味。))」に改称&br;1969.12.20 除籍・解体|
|杉&br;（すぎ）|1944.2.1|1944.7.3|1944.8.25|1945.10.5|1947.7.31&br;戦後賠償艦として中華民国&br;（台湾）に引き渡し&br;「恵陽（フェイヤン）」に改称&br;1951.除籍・解体|
|槙&br;（まき）|1944.2.19|1944.6.10|1944.8.10|1945.10.5|1947.8.14&br;戦後賠償艦としてイギリスに&br;引渡し&br;（その後解体）|
|樅&br;（もみ）|1944.2.1|1944.6.16|1944.9.3|1945.3.10|1945.1.5&br;マニラ沖で戦没((米軍艦載機の攻撃による。))|
|樫&br;（かし）|1944.5.5|1944.8.13|1944.9.3|1945.10.5|1947.8.7&br;戦後賠償艦としてアメリカに&br;引渡し&br;1947.10.27〜1948.3.20&br;笠戸ドックにて解体|
|榧&br;（かや）|1944.4.10|1944.7.30|1944.9.30|1945.10.5|1947.7.5&br;戦後賠償艦としてソ連に引渡し&br;「ヴォレヴォーイ((Волевой：ロシア語で「屹然たる、意志の固い」という意味。))」に改称&br;1947.7.7&br;[[艦隊]][[水雷艇]]として第5艦隊へ編入&br;1949.2.14 [[予備役]]&br;1949.6.17&br;除籍・種別変更（標的艦）&br;「TsL-23((ЦЛ-23：「第23標的艦」という意味。))」に改称&br;1953.4.23&br;太平洋艦隊に編入&br;1958.6.10&br;種別変更（暖房船）&br;「OT-61」に改称&br;1959.8.1 退役&br;1959.9.2 除籍|
|楢&br;（なら）|1944.6.10|1944.10.12|1944.11.26|1945.11.30|終戦時、艦尾損傷((1944.6.30に関門海峡での触雷による。))で航行不能&br;状態&br;1948.5.解体開始&br;1948.7.1解体完了|
|櫻&br;（さくら）|1944.6.2|1944.9.6|1944.11.25|1945.8.10|1945.7.11&br;和泉灘で戦没((友ヶ島へ向け航行中に触雷。))|
|柳&br;（やなぎ）|1944.8.20|1944.11.25|1945.1.18|1945.11.20|1945.7.14&br;渡島福島沖で米軍機の空襲&br;により大破、大湊に曳航&br;1945.8.9&br;大湊空襲により擱座&br;1946.10.〜1947.5.解体|
|椿&br;（つばき）|1944.6.20|1944.9.30|1944.11.30|1945.11.30|終戦時、呉で中破状態で残存&br;1948.7.1&br;[[播磨造船>IHI]]呉ドックで解体開始&br;1948.7.28 解体完了|
|檜&br;（ひのき）|1944.3.4|1944.7.4|1944.9.30|1945.4.10|1945.1.7&br;マニラ沖で戦没((米艦隊との交戦による。))|
|楓&br;（かえで）|1944.3.4|1944.7.25|1944.10.30|1945.10.5|1947.7.6&br;戦時賠償艦として中華民国&br;（台湾）に引渡し&br;「衡陽（ホン・ヤン）」に改称&br;1949.10.1&br;練習艦となり訓練艦隊に編入&br;1960.除籍・解体|
|欅&br;（けやき）|1944.6.22|1944.9.30|1944.12.15|1945.10.5|1947.7.5&br;戦後賠償艦としてアメリカに&br;引き渡し&br;1947.10.29&br;標的として海没処分|
~
***建造取りやめ [#q2eea306]
|艦名|仮称艦名|主造船所（予定）|
|早梅（はやうめ）|第5501号艦|横須賀海軍工廠|
|飛梅（とびうめ）|第5504号艦|~|
|藤（ふじ）|第5506号艦|~|
|山桜（やまざくら）|第5509号艦|藤永田造船所|
|葦（あし）|第5510号艦|横須賀海軍工廠|
|篠竹（しのだけ）|第5512号艦|藤永田造船所|
|蓬（よもぎ）|第5513号艦|横須賀海軍工廠|
|葵（あおい）|第5515号艦|~|
|白梅（しらうめ）|第5516号艦|藤永田造船所|
|菊（きく）|第5518号艦|~|
|柏（かしわ）|第5519号艦|横須賀海軍工廠|
~
**「橘」型[#w94b869a]
簡易駆逐艦として建造された「松」型は、戦況の更なる悪化に伴って19隻で建造が打ち切られ、以後は船体を[[普通鋼>鉄]]に変更し、溶接の全面採用やブロック工法を採用するなど、更に工事の簡素化を図った「橘」型に移行した。~
この型は、部内では「改丁型」と呼ばれ、工期を3ヶ月に短縮することを目指して建造されたが、目的を達成できた艦はなかった。~
しかし、それでも終戦までに14隻が完成している。~
~
ちなみにこの型の一艦「梨」は、1945年7月に瀬戸内海で敵機の攻撃により沈没したが、戦後、引き揚げられて修復の上、[[海上自衛隊]]に編入。~
編入後は「[[護衛艦]]『わかば』(DE-261)」と名を改め、1970年まで使われていた。~
編入後は[[護衛艦]]「わかば（DE-261）」と名を改め((海上自衛隊では艦船名をひらがなで表記することとされたため「梨」のままでは「艦名なし」と誤認されるため。))、1970年まで使われていた。~
~
**スペックデータ [#c01a803f]
***橘型 [#y035cb9d]
|排水量&br;（基準/公試）|1,350t/1,580t|
|>|CENTER:''橘型（改丁型）''|
|主造船所|横須賀海軍工廠（橘、柿、蔦、萩、菫、楠、初櫻）&br;舞鶴海軍工廠（楡、椎、榎、雄竹、初梅）&br;藤永田造船所（樺）&br;[[川崎・神戸>川崎重工業]]（梨）|
|排水量&br;（基準/公試）|1,350t/1,640t|
|全長|100m|
|全幅|9.35m|
|吃水|3.37m|
|機関|ロ号艦本式罐・重油焚×2基&br;艦本式タービン×2基2軸推進（出力19,000shp）|
|燃料搭載量|重油 370t|
|深さ|5.8m|
|[[喫水]]|3.41m|
|主缶|ロ号艦本式罐・重油焚×2基|
|主機|艦本式タービン（高低圧）×2基 2軸推進（出力19,000shp）|
|燃料搭載量|重油：370t|
|最大速力|27.8kt|
|航続距離|3,500浬/18kt|
|乗員|211名|
|武装|八九式40口径12.7cm高角砲×連装・単装各1基&br;九六式25mm機銃×3連装4基・単装12基&br;九二式4連装61cm魚雷発射管×1基4門&br;九四式爆雷投射機×2基&br;爆雷投下軌条×2基（二式爆雷×36発）|
|[[電探>レーダー]]|二号二型電探（対水上用）&br;一号三型電探（対空用）|
|水測装置|九三式探信儀&br;九三式聴音機|
|武装|八九式40口径12.7cm連装高角砲×1基&br;八九式40口径12.7cm単装高角砲×1基&br;九六式25mm三連装機銃×4基&br;九六式25mm単装機銃×12基&br;九二式4連装61cm魚雷発射管×1基4門&br;九四式爆雷投射機×2基&br;爆雷投下軌条×2基（二式爆雷×36発）|
|[[電探>レーダー]]|二二号電探×1基（対水上用）&br;一三号電探×1基（対空用）|
|[[水測装置>ソナー]]|三式探信儀一型×1基&br;四式水中聴音機×1基|
~
***DE-261「わかば」 [#g6df0874]
|>|CENTER:''DE-261「わかば」''|
|主造船所|[[川崎重工業神戸艦船工場>川崎重工業]]&br;呉造船所（修復工事）|
|[[排水量]]&br;（[[基準>基準排水量]]/[[満載>満載排水量]]）|1,250t/1,560t|
|全長|100m|
|全幅|9.35m|
|吃水|3.28m|
|機関|蒸気タービン方式 2軸推進&br;艦本式三号乙ロ号×2基&br;艦本式三号丙型蒸気タービン×2基（出力15,000ps）|
|燃料搭載量|重油 395t|
|深さ|5.8m|
|[[喫水]]|3.28m/3.1m（兵装搭載前）|
|主缶|艦本式三号乙ロ号×2基|
|主機|艦本式三号丙型蒸気タービン×2基（出力15,000ps）|
|推進器|スクリュープロペラ×2軸|
|燃料搭載量|重油：395t|
|最大速力|25.5kt|
|航続距離|4,680海里/16kt|
|乗員|175名|
|武装|第2次改装&br;68式50口径3インチ連装砲×1基&br;54式対潜弾（ヘッジホッグ）発射機×1基&br;54式爆雷投射機×4基&br;54式爆雷投下軌条×2条&br;第5次改装&br;65式連装533mm魚雷発射管×1基|
|武装|第2次改装時：&br;68式50口径3インチ連装砲((Mk.33 3インチ砲を日本製鋼所で[[ライセンス生産]]したもの。))×1基&br;54式対潜弾(([[ヘッジホッグ]]のライセンス生産型。))発射機×1基&br;54式爆雷投射機（K砲）×4基&br;54式爆雷投下軌条×2条&br;第5次改装時：&br;65式連装533mm魚雷発射管×1基|
|[[C4Iシステム>C4I]]|Mk.63射撃指揮装置（第2次改装）|
|[[レーダー]]|第2次改装&br;US SPS-12対空レーダー&br;Mk.34射撃指揮レーダー&br;US S0対水上レーダー&br;SPS-5B対水上レーダー&br;第3次改装（第6次改装時に撤去）&br;SPS-8B高角測定レーダー|
|ソナー|第3次改装&br;SQS-11A捜索ソナー&br;SQR-4/SQA-4攻撃ソナー&br;第4次改装&br;T-3国産試作ソナー|
|[[レーダー]]|第2次改装&br;AN/SPS-12対空レーダー&br;Mk.34 射撃指揮レーダー&br;US S0 対水上レーダー&br;AN/SPS-5B 対水上レーダー&br;第3次改装（第6次改装時に撤去）&br;AN/SPS-8B 高角測定レーダー|
|[[ソナー]]|第3次改装&br;SQS-11A 捜索ソナー&br;SQR-4/SQA-4 攻撃ソナー&br;第4次改装&br;T-3 国産試作ソナー|
|[[電子戦]]&br;・対抗手段|OLR-4 [[ESM]]（第2次改装）|
~
**同型艦 [#b2f2916f]
,艦名,主造船所,起工,進水,就役,除籍,備考
,橘（たちばな）,横須賀工廠,1944.7.8,1944.10.14,1945.1.20,1945.8.10,1945.7.14 戦没
,八重櫻（やえざくら）,横須賀工廠,,1945.3.17,,,1945.6.23 工事中止
,矢竹（やだけ）,横須賀工廠,1945.1.2,,,,1945.4.17 工事中止
,葛（くず）,横須賀工廠,1945.3.20,,,,1945.4.17 工事中止
,柿（かき）,横須賀工廠,1944.10.5,1944.12.11,1945.3.5,1945.10.5,1947.7.4&br;戦後賠償艦として米国へ引き渡し
,樺（かば）,藤永田造船所,1944.10.15,1945.2.27,1945.5.29,1945.10.5,1947.8.4&br;戦後賠償艦として米国へ引き渡し（解体）
,桂（かつら）,藤永田造船所,,1945.6.23,,,1945.6.23 工事中止
,若櫻（わかざくら）,藤永田造船所,1945.1.15,,,,1945.5.11 工事中止
,蔦（つた）,横須賀工廠,1944.7.31,1944.11.2,1945.2.8,1945.10.5,1947.7.31&br;戦後賠償艦として中華民国（台湾）へ引き渡し。&br;（1962.除籍）
,萩（はぎ）,横須賀工廠,1944.9.11,1944.11.27,1945.3.3,1945.10.5,1947.7.16&br;戦後賠償艦としてイギリスへ引き渡し
,菫（すみれ）,横須賀工廠,1944.10.21,1944.12.17,1945.3.26,1945.10.5,1947.8.20&br;戦後賠償艦としてイギリスへ引き渡し&br;（標的艦として海没処分）
,楠（くすのき）,横須賀工廠,1944.11.9,1945.1.8,1945.4.28,1945.10.5,1947.7.16&br;戦後賠償艦としてイギリスへ引き渡し
,初櫻（はつざくら）,横須賀工廠,1944.12.14,1945.2.10,1945.5.28,1945.9.15,1947.7.29&br;戦後賠償艦としてソ連へ引き渡し&br;（1959.2.19 退役・解体）
,楡（にれ）,舞鶴工廠,1944.8.14,1944.11.25,1945.1.31,1945.10.15,1948.解体
,梨（なし）,[[川崎・神戸>川崎重工業]],1944.9.1,1945.1.17,1945.3.15,1971.3.31,1945.7.18戦没&br;1954.9.21 船体引き上げ&br;1956.5.31&br;DE-261「わかば」として海上自衛隊に編入&br;1971.3.31除籍&br;1975.5.古沢鋼材に売却・解体
,椎（しい）,舞鶴工廠,1944.9.18,1945.1.13,1945.3.13,1945.10.5,1947.7.5&br;戦後賠償艦としてソ連へ引き渡し&br;（1959.除籍）
,榎（えのき）,舞鶴工廠,1944.10.14,1945.1.27,1945.3.31,1945.9.30,1948.解体
,梓（あずさ）,横須賀工廠,1944.12.29,,,,1945.4.17 工事中止
,雄竹（おだけ）,舞鶴工廠,1944.11.5,1945.3.10,1945.5.15,1945.10.5,1947.7.4&br;戦後賠償艦としてアメリカへ引き渡し（解体）
,初梅（はつうめ）,舞鶴工廠,1944.12.8,1945.4.25,1945.6.18,1945.10.5,1947.7.6&br;戦後賠償艦として中華民国（台湾）へ引き渡し&br;（1964.除籍・解体）
,栃（とち）,舞鶴工廠,,1945.5.28((船台を空けるために進水)),,,1945.5.18 工事中止
,菱（ひし）,舞鶴工廠,1945.2.10,,,,1945.4.17 工事中止
,榊（さかき）,横須賀工廠,1944.12.29,,,,1945.4.17 工事中止
|CENTER:艦名|CENTER:起工|CENTER:進水|CENTER:就役|CENTER:除籍|CENTER:備考|
|橘&br;（たちばな）|1944.7.8|1944.10.14|1945.1.20|1945.8.10|1945.7.14&br;函館港内にて戦没((米軍機の空襲による。))|
|柿&br;（かき）|1944.10.5|1944.12.11|1945.3.5|1945.10.5|1947.7.4&br;戦後賠償艦として&br;アメリカへ引き渡し&br;1947.8.19&br;標的艦として処分|
|樺&br;（かば）|1944.10.15|1945.2.27|1945.5.29|1945.10.5|1947.8.4&br;戦後賠償艦としてアメリカへ&br;引き渡し&br;1947.10.8〜1948.3.1&br;三井造船玉野造船所で解体|
|蔦&br;（つた）|1944.7.31|1944.11.2|1945.2.8|1945.10.5|1947.7.31&br;戦後賠償艦として&br;中華民国（台湾）へ引き渡し&br;「華陽（ファヤン）」に改称&br;1950.退役・解体((流用可能な部品は、同型艦の「信陽（シンヤン）」（元「初梅」）に使用された。))|
|萩&br;（はぎ）|1944.9.11|1944.11.27|1945.3.3|1945.10.5|1947.7.16&br;戦後賠償艦として&br;イギリスへ引き渡し|
|菫&br;（すみれ）|1944.10.21|1944.12.17|1945.3.26|1945.10.5|1947.8.20&br;戦後賠償艦として&br;イギリスへ引き渡し&br;1947.&br;標的艦として海没処分|
|楠&br;（くすのき）|1944.11.9|1945.1.8|1945.4.28|1945.10.5|1947.7.16&br;戦後賠償艦として&br;イギリスへ引き渡し|
|初櫻&br;（はつざくら）|1944.12.14|1945.2.10|1945.5.28|1945.9.15|1947.7.29&br;戦後賠償艦としてソ連へ&br;引き渡し&br;「ヴェートレンヌイ((Ветреный：ロシア語で「風のある、軽薄な」という意味。))」&br;に改称&br;1947.10.22&br;「ヴィラジーテリヌィイ((Выразительный：ロシア語で「表情豊かな、意味深長な」という意味。))」に&br;改称&br;1949.3.&br;種別変更（標的艦）&br;「TsL-26((ЦЛ-26：「第26標的艦」という意味。))」に改称&br;1959.2.19 退役・解体|
|楡&br;（にれ）|1944.8.14|1944.11.25|1945.1.31|1945.10.15|1948.1.&br;[[播磨造船>IHI]]呉ドックにて&br;解体開始&br;1948.4.20&br;解体完了|
|梨&br;（なし）|1944.9.1|1945.1.17|1945.3.15|1971.3.31|1945.7.18&br;山口県平郡島北岸沖にて戦没((米軍機の攻撃による。))&br;1954.9.21 船体引き上げ&br;1956.5.31&br;DE-261「わかば」として&br;海上自衛隊に編入&br;1971.3.31除籍&br;1975.5.&br;古沢鋼材に売却・解体|
|椎&br;（しい）|1944.9.18|1945.1.13|1945.3.13|1945.10.5|1947.7.5&br;戦後賠償艦としてソ連へ&br;引き渡し&br;「ヴォーリヌイ((Вольный))」&br;に改称&br;1947.8.&br;太平洋艦隊に編入&br;1949.3.&br;種別変更（標的艦）&br;「TsL-24((ЦЛ-24：「第24号標的艦」という意味。))」に改称&br;1959.11.除籍・解体|
|榎&br;（えのき）|1944.10.14|1945.1.27|1945.3.31|1945.9.30|終戦時大破・擱座状態&br;（触雷による）&br;1948.6.〜1948.7.1&br;三菱七尾造船所にて解体|
|雄竹&br;（おだけ）|1944.11.5|1945.3.10|1945.5.15|1945.10.5|1947.7.4&br;戦後賠償艦としてアメリカへ&br;引き渡し&br;1947.9.18 標的艦として処分|
|初梅&br;（はつうめ）|1944.12.8|1945.4.25|1945.6.18|1945.10.5|1947.7.6&br;戦後賠償艦として&br;中華民国（台湾）へ引き渡し&br;「信陽（シンヤン）」に改称&br;再武装後、中華民国海軍&br;海防第一艦隊に編入&br;1961.12.1除籍・解体|
~
***未成艦（建造中止） [#f57a5c62]
|CENTER:艦名|CENTER:造船所|CENTER:起工|CENTER:進水|CENTER:工事中止|
|八重櫻&br;（やえざくら）|横須賀海軍工廠|1944.12.18|1945.3.17|1945.6.23|
|矢竹&br;（やだけ）|~|1945.1.2|CENTER:-|1945.4.17|
|葛&br;（くず）((真竹の説もある。))|~|1945.3.20|~|~|
|桂&br;（かつら）|藤永田造船所|1944.11.30|>|CENTER:1945.6.23|
|若櫻&br;（わかざくら）|~|1945.1.15|CENTER:-|1945.5.11|
|梓&br;（あづさ）|横須賀海軍工廠|1944.12.29|CENTER:-|1945.4.17|
|栃&br;（とち）|舞鶴海軍工廠|CENTER:-|1945.5.28((船台を空けるため、船体が未完成のまま進水。))|1945.5.18|
|菱&br;（ひし）|~|1945.2.10|CENTER:-|1945.4.17|
|榊&br;（さかき）|横須賀海軍工廠|1944.12.29|~|~|
***建造取りやめ [#v8add92d]
|艦名|仮称艦名|
|黄菊（きぎく）|第4801号艦|
|初菊（はつぎく）|第4802号艦|
|茜（あかね）|第4803号艦|
|白菊（しらぎく）|第4804号艦|
|千草（ちぐさ）|第4805号艦|
|若草（わかくさ）|第4806号艦|
|夏草（なつくさ）|第4807号艦|
|秋草（あきくさ）|第4808号艦|
|薄（すすき）|第4818号艦|
|野菊（のぎく）|第4819号艦|
|CENTER:-|4821号艦〜4832号艦|
~
