【商用オフザシェルフ】(しょうようおふざしぇるふ)

Commercial off-the-shelf(COTS).

研究チームを招集して新規に設計開発を行うべき分野において、あえて開発を放棄して既製品やライセンス生産で賄う事。
コンピューターによる産業の自動化が進んだ頃から顕著に見られはじめたもので、特にソフトウェア開発の分野で広範に見られる。

現代におけるソフトウェア開発は、ありとあらゆる場面で既製のライブラリ(再利用可能な汎用プログラム)に依存している。
コンピュータ制御される機器の入出力信号もライブラリの都合で流用しやすく、その事は電子部品の商用オフザシェルフを容易にしている。

個々の導入計画ごとの観点で見れば大幅な費用削減・期間短縮が可能となり、「兵器の開発」など金の壁に直面しやすいプロジェクトで多用される。
反面、保守管理や次世代教育に支障を来す、信頼に値しない業者が介在する、機密保持が困難になるなどといった潜在的問題点も多い。

関連:テクニカル 金の壁 リバースエンジニアリング


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