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*&ruby(じゅうすいろ){【重水炉】}; [#pbad4207]
HWR(Heavy Water Reactor)/PHWR(Pressurized Heavy Water Reactor).~
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[[原子炉]]のうち、減速材として重水(重水素と酸素の化合物)を使うもの。~
重水は[[中性子]]を吸収しづらいため、核燃料として天然の[[ウラニウム>ウラン]]などを使うことができる。~
重水は[[中性子線>放射線]]を吸収しづらいため、核燃料として天然の[[ウラニウム>ウラン]]などを使うことができる。~
しかし大量の重水を用意することは難しく、また使用後の重水は三重水素(トリチウム)を含むため処理の困難な[[放射性廃棄物]]となってしまうといった問題点がある。~
また、[[軽水炉]]に比べて[[プルトニウム]]を生成しやすいことから、使用国に[[核兵器]]開発の疑惑が持たれることがある。~

カナダなど一部の国では原子力発電所に用いられているが、[[軽水炉]]ほど一般的ではない。~
これはCANDU炉と呼ばれ、重水が一次冷却水を兼ねる[[加圧水型>加圧水型原子炉]]の重水炉である。~

また、[[軽水炉]]に比べて[[プルトニウム]]を生成しやすいことから、使用国に[[核兵器]]開発の疑惑が持たれることがある((インドはカナダ製のCANDU炉で生成した[[プルトニウム]]を使って核実験を実施したため、カナダから抗議を受けた。))。~
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カナダなど一部の国では原子力発電所に用いられているが、世界的に見れば[[軽水炉]]ほど一般的ではない。~
これはCANDU((Canadian deuterium uraniumの略。))炉と呼ばれ、重水が一次冷却水を兼ねる[[加圧水型>加圧水型原子炉]]の重水炉である。~
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一方、日本では減速材に重水を、冷却材に軽水を使う新型転換炉が研究され、実験炉「ふげん」が運用されていた。~
これは重水の使用量を節約することでコストの低減を図り、さらに核燃料として[[プルトニウム]]混合燃料(MOX燃料)を使用できるようにしたものである。~
しかし重水と軽水で個別に循環路を設けるなど機構が複雑なため期待されたほどのコスト低減はできず、また[[軽水炉]]でMOX燃料を使うプルサーマルの技術開発がすすんだこともあり、開発中止されている。~


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