【射出座席】(しゃしゅつざせき)

炸薬やロケットモーターを使って航空機の乗員を座席ごと叩き飛ばして脱出させる装置*1
航空機が墜落を避けられない状況になった際、自力でコックピットから飛び出すも尾翼などに激突して死亡するパイロットが相次いだため、その対策として考案された。
現代では地上で事故を起こした場合でもパラシュート傘下高度まで叩き飛ばせる「ゼロ・ゼロ射出座席」*2が標準となっている。
機体操縦を放棄する事が前提となっている上に、さほど安全なわけでもないため*3、通常は機体とパイロットの損失を避けられない軍用機でのみ用いられる。


*1 当然、パラシュートと併用する
*2 高度“ゼロ”にして速度“ゼロ”、という意味
*3 急激な加速で脊椎を損傷したり、風圧で骨折する可能性も少なくない

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