• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
*&ruby(じそうりゅうだんほう){【自走榴弾砲】}; [#a3411931]
Self Propelled Howitzer (SPH).~
~
車両に載せられた大[[口径]][[榴弾砲]]。~
高速に[[機動]]・[[展開]]・[[撤収>撤退]]が可能であり、[[砲兵]]の主力装備の一つである。~
射撃位置を特定されて[[間接砲撃]]や[[爆撃]]にさらされる前に撤収が可能なため、設置・[[牽引>牽引砲]]型の[[野戦砲]]よりも生存性が高い。~
また、[[主力戦車]]や[[機械化]][[歩兵]]の電撃的な侵攻速度にも追随可能であり、後方で置き去りにされずに済む。~
~
[[主力戦車]]や[[装甲兵員輸送車]]の車体を流用する事が多く、大重量の砲と車体を支えるために[[無限軌道]]を使う事が多い。~
[[装甲]]を施す事もあるが、直接的な交戦は避け、散発的な戦闘や事故による被害のみを想定する。~
~
最近では[[投射弾量]]で勝る[[多連装ロケットシステム]]が登場した。~
しかし補給の容易性、命中精度、調達単価などの優位は確保されており、今後も[[砲兵]]の主要装備であり続けると思われる。~
~
関連:[[自走砲]] [[多連装ロケットシステム]] [[曲射砲]] [[間接砲撃]]


**近年の技術的進歩 [#d4acb3a3]
最近の自走榴弾砲は、共通して以下のようなシステムが組み込まれている。~
:[[装薬]]のユニット化・自動装填機構|榴弾砲は比較的大口径であり、目標までの距離に応じて[[装薬]]の袋の数を変えていた。~
また、装填時には砲を水平に戻す必要があるものもあった。~
それらを全て機械による自動装填にし、単位時間当たりの[[投射弾量]]の増加、省力化が図られている。
:[[FCS>火器管制装置]]による照準・射撃|通常、[[榴弾砲]]が有効弾を出すまでには弾着観測→修正を数回繰り返し、[[キルゾーン>有効射程]]を調整する必要があった。~
高度なFCSは有効弾を素早く引き出せるのみならず、[[同時弾着射撃]]で敵に対応時間を与えず多大な被害を与える事ができる。~
また、[[データリンク]]機能も考慮し、部隊としての射撃能力も向上させる事を目指されている。~
:口径を155mmへ統一|かつて存在していた105mm・203mm砲は姿を消しつつあり、砲弾・運用の共通化が計られている。~
203mmは155mm砲の破壊力向上と、[[MLRS>多連装ロケットシステム]]の登場によって発展的解消を遂げた。~
105mmは120mm[[迫撃砲]]で代用可能であり、[[空挺部隊]]用の軽量な自走砲などを残すのみとなっている。
:長砲身・長射程化|50口径(7.8m)以上の長砲身が一般的であり、通常弾でも[[有効射程]]は30kmを越える。

**各国の自走榴弾砲[#g5ee8da9]
-アメリカ~
--M44~
--M52~
--M55~
--[[M107>M110]]
--M108~
--M109~
--[[M110]]~
~
-ソ連/ロシア~
--2S1「グヴォズジーカ」~
--2S3「アカーツィヤ」~
--2S19「ムスタ-S」~
~
-韓国~
--K9~
~
-中華人民共和国~
--83式自走榴弾砲~
--85式自走榴弾砲~
~
-ドイツ~
--[[PzH2000]]~
~
-オランダ~
--MOBAT~
~
-日本~
--[[74式自走榴弾砲]]~
--[[75式自走榴弾砲]]~
--[[99式自走榴弾砲]]~
--[[火力戦闘車]](開発中)~
--[[装輪155mmりゅう弾砲]](開発中)~
~
-フランス~
--AMX30 AuF1~
--Mle.61~
--Mle.F3~
--カエサル~
~
-南アフリカ共和国~
--[[G6ライノ>ライノ]]~
~
-アルゼンチン~
--VCA155~
~
-イギリス~
--FV433 アボット~
--AS-90 ブレイブハート~
~
-イスラエル~
--ソルタム~
--L33~
--ATMOS~
~
-イタリア~
--パルマリア~
~
-シンガポール
--プリマス
~
-スウェーデン~
--バンドカノン~
--[[アーチャー]]~
--Lvkv 90~

-スロバキア~
--[[ダナ]]~
--[[ズザナ]]~


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS