【酸化剤】(さんかざい)

oxidant

何らかの化学的な手順によって酸素を取り出して利用する事ができる物質。
工業用途においては、主に燃料と酸素を結合させて燃焼させるために用いられる。

歴史上を通じて、また現代でも最も一般的に用いられる酸化剤は、地球上の大気である。
空気にはものが燃えるのに十分な酸素が含まれており、よほど特殊な状況下でない限り化学合成された酸化剤は必要とされない。

よほど特殊な状況として一般的なのは、真空と水中である。
真空中で外部から酸素を調達する事は不可能である、という事は論ずるまでもない。
水には酸素が含まれるが、これを取り出すのは空気中の酸素利用と比べて格段に多くの設備投資とエネルギーを必要とする。
従ってこのような場合、燃焼に必要な酸化剤はあらかじめ化学合成して貯蔵しておかなければならない。

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