*&ruby(こくないこうくうしょうがいほけん){【国内航空傷害保険】}; [#p7dd9a3d]
日本国内で[[航空機]]に旅客として搭乗している者が、搭乗中の事故により死亡・負傷、もしくは後遺障害を発症した際の補償を目的とした保険商品で、損害保険会社が販売している。~
~
保険の対象となる航空機は次のとおりである。
+定期または不定期航空運送事業者が運航する路線航空機・自家用航空機
+不定期航空運送使用事業者が運航する航空機または自家用航空機

なお、上記1.の乗客については、[[空港]]内で[[チェックイン]]手続きを完了した者だけが入場できる施設(保安検査場・出発ロビーなど)内での事故についても補償の対象となる。~
~
加入手続は損害保険会社の代理店窓口などの他、空港内に設置されている「自動引受機」によっても行えるようになっており、効力は損保会社が定めた日の午前0時(JST)より発効し、所定の回数の搭乗を終えて航空機から降りた時に終了する。~
(したがって、保険料は掛け捨てとなる)~
>実務上では、被保険者((保険の対象となる者。この商品では契約者自身が兼ねていることが多い。))が「出発地空港のセキュリティエリアに入った時」に発効し、「到着地空港のセキュリティエリアから外へ出た時」に終了することとなる。~

また、航空会社の発行する[[マイレージ>マイレージサービス]]会員カードの一部((上級会員資格のカードやクレジットカード機能のついたカードにつくことが多い。))に特典として付加されることもある。((このケースでは、航空会社が損保会社と包括契約を締結しているものと考えられる。))~
~
~
この商品は、きわめて低額な保険料で加入することができる反面、航空機の搭乗中に起きた事故「だけ」しか補償の対象にならない、というデメリットがあるため、一般的には「列車・バス・船・タクシー・レンタカー等を利用中の事故」や「宿泊地での事故」「携行物の盗難・損傷」なども含めた、旅行中に起きうるさまざまな事故を補償の対象とする「旅行傷害保険」という商品を契約することの方が多いようである。~
~
~
なお、実際の利用にあたっては損保会社のセールスパーソン、フィナンシャルプランナーなどの専門家のアドバイスも参考にされたい。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS