【高度】(こうど)

地球上のある一点から見て重力方向(『上下』)にどれだけ離れているかを示す指標。

航空機は原則として一定以上の高度を保って飛行する事を要求される。
高度が低いほど落下までの所用時間、即ちトラブル発生から墜落までの時間的猶予が低下するためである。
また、あまりに高度が低いとバードストライクや乱気流などの危険を無視できなくなる。
さらに、航路によっては高度1000m以上を循環するジェット気流?を利用して大幅な加速が可能である。

加えて、機体の高度は位置エネルギーとして加速に用いる事ができる。
戦闘機は緊急時の空中機動において急降下による加速を多用する。

加えて、機体の高度は迎撃に必要な高射砲有効射程にも直結する。
重力の性質上、武器は下から撃ち上げるより、上から撃ち降ろす方が格段に容易である。
従って、対空砲火が対応可能な限界を越える高度に到達すれば、後は一方的なアウトレンジが成立する。
迎撃戦闘機も、制限時間内に有効射程圏まで上昇できなければ事実上無力である。

ただし、地対空ミサイルを無力化できる高度まで上昇するのはあまり現実的でない。

類義語

海抜高度
海面の高さ(海抜)を基準とする高度。
対地高度
真下にある地面を基準とする高度。航空機の場合は移動に伴って基準点が変化する。

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