• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
*&ruby(こうくうつうしんし){【航空通信士】}; [#md9fe7c7]
[[エビエーター]]の資格のひとつで、[[航空機]]に搭載された無線通信設備の取り扱いを業務とする者。~
[[航空機]]の機内で無線通信機器の取り扱いに専従する[[エビエーター]]。~
~
かつては[[航空機]]の無線通信設備を取り扱うのに必要な資格とされ((1960年代ごろまでの[[旅客機]]では、乗客が発受信する電報の送受信も行っていたという。))、操縦士であってもこの資格を取得しなければ無線通信ができなかったが、現在では無線設備の取り扱いは[[操縦士>エビエーター]]などが別途、無線通信に関する資格((日本では、総務省が所管する「航空無線通信士」または「航空特殊無線技士」の資格。))を得て行うのが普通。~
コンピュータの発達以前の無線通信機器は綿密な調整・監視が必要で、複雑な操作が想定される場合は専任の通信士を充てる必要があった。~
1980年代以降は電子工学・人間工学の進歩によって通信操作が簡略化され、[[操縦士>エビエーター]]などとの兼任が可能となったため専任の航空通信士は廃されていった。~
~
日本では国土交通省が認定する国家資格となっているが、上記の理由から、受験者は非常に少ない。~
>日本で専属の航空通信士が乗り組むのは[[海上保安庁]]の機体のみとなっており((海難救助において、遭難船との交信に必要となる場合があるため。なお、この際、操縦士は自機の飛行に関する通信にのみ専念する。))、海保以外で専属の航空通信士を採用する機関や企業はなくなっている。
現代において専任の航空通信士が必要とされるのは、以下のような特殊な事例に限られる。~

関連:[[5マンクルー]]
:[[捜索救難]]|要救助者が用いている通信機器の仕様を限定できないため、要救助者と交信するために無線通信に関する広範な知識が要求される。
:[[電子戦機]]|[[ECM]]・[[ECCM]]の運用に航空通信士が関与している可能性がある(軍事機密につき詳細不明)。
:[[政府専用機]]|搭乗する要人が政治的秘匿通信を行うための設備が搭載され、その操作と機密保守のために航空通信士を充てる場合がある。

関連:[[4マンクルー]] [[5マンクルー]] [[航空無線通信士>航空無線通信士(国家資格)]] [[航空特殊無線技士>航空特殊無線技士(国家資格)]]


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS