【航空科学博物館】(こうくうかがくはくぶつかん)

千葉県山武郡芝山町(成田国際空港の南側)に所在する、日本初の「航空」をメインテーマとした博物館*1
財団法人航空科学振興財団により、1989年(平成元年)にオープンした。

館内にはDC-8フライトシミュレーターB747の客室の実物大モックアップ、成田空港に関する展示物などがあり、また、屋外展示場にはYS-11の試作第1号機をはじめ、ビジネス機ヘリコプターなど数機の実機(民間機主体)が展示されている。

ただし、館の運営方針からか軍用機旧軍自衛隊機)に関する展示物はほとんどない*2

公式サイト:http://www.aeromuseum.or.jp/

博物館概要

  • 中央塔
    1階:アンリファルマン複葉機(実物大復元模型)やピストンエンジンの展示*3
    2階:航空機模型(精密模型及びソリッドモデル)の展示
    3階:展望台
    4階:レストラン「バルーン」
    5階:展望展示室。管制卓など航空管制に関する機器等もある。

  • 西塔
    B747DC-8エンジンランディングギア・客室の実物大モックアップなどの展示

  • 東塔
    1階:多目的ホールやライブラリ、体験コーナーなど。
    体験コーナーにはDC-8のフライトシミュレーターの他、人力飛行装置(ゴスマー・アルバトロス号)がある。
    2階:NAAコーナー(情報コーナーや成田空港のジオラマなど)

  • 野外展示場・多目的広場
    YS-11の試作第1号機をはじめ、主に新聞社や海上保安庁、東京消防庁などで活躍した機体が展示されている。
    • セスナ195(機体記号:JA3007。朝日新聞社で使用されていたもの。愛称は「朝風」。)
    • セスナ411(機体記号:JA5151。中日新聞社で使用されていたもの。愛称は「おおたか」。)
    • セスナ421(機体記号:JA5238。毎日新聞社で使用されていたもの。愛称は「金星II」。)
    • ビーチクラフト ボナンザ(航空大学校で使用されていたもの。)
    • ビーチ ターボバロン(毎日新聞社で使用されていたもの。愛称は「明星」。)
    • リアジェット
    • 三菱MU-2機体記号:JA8628。三菱の社用機として用いられていたもの。)
    • 富士FA-300(試作1号機。機体記号:JA5258)
    • 日本航空機製造YS-11(試作1号機。機体記号:JA8611)
    • シコルスキーS-62機体記号:JA9156。海上保安庁で使用されていたもの。)
    • アエロスパシアルピューマ機体記号:JA9512。東京消防庁航空隊で使用されていたもの。)
    • カモフKa-26?機体記号:JA7990。日本に輸入された3機のうちの1機。)

以下の3機は実際に搭乗できる。(料金100円・300円)

  • エアロコマンダー680?機体記号:JA5074。アジア航測で使用されていたもの。)
  • ロビンソンR-22?機体記号:JA7758。本田航空*4で使用されていたもの。)
  • セスナ175?機体記号:JA3136。日本に輸入された3機のうちの1機。)


*1 同館を管理運営する公益財団法人の名称ともなっている。
*2 以前、復元された旧海軍艦上爆撃機彗星」を寄贈する旨のオファーがあったが却下している。なお、この機体は現在、東京・靖国神社の「遊就館」に展示保存されている。
*3 ライトR-3350ロールス・ロイス? マーリン?の他、超大型爆撃機富嶽」に搭載予定だったとされるエンジンもある。
*4 日本の自動車・輸送機械メーカー「本田技研工業」のグループ企業。遊覧飛行や飛行訓練業務、防災ヘリコプターやドクターヘリの運航委託などを行っている。

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