【護衛駆逐艦】(ごえいくちくかん)

Destroyer Escort.(DE)
駆逐艦の一バリエーションで、通常の駆逐艦に比べて排水量及び搭載兵装を縮小したものである。

20世紀に入り、潜水艦航空機の登場で大規模に行われるようになった通商破壊戦に対し、輸送船や自国籍商船の護衛に充てられていた駆逐艦が不足したため、その数を短期間で補うべく、建造工程を従来より簡素化して造られた艦がルーツである。
現代では、同程度の小型艦を一般的にフリゲートと呼んでいるが、駆逐艦の定義自体に排水量の下限が存在しないため、場合によっては駆逐艦のカテゴリーに組み込まれることもある*1

関連:護衛艦 海防艦


*1 一例として、海上自衛隊では、「地方隊」向けとして造られた小型の護衛艦に「DE」の艦籍記号を与えている。
  なお、海自における「DE」クラスの護衛艦は、2016年現在、1991年に就役した「あぶくま」級6番艦「とね(JS Tone DE-234)」を最後に建造されていない。


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