【五式15cm高射砲】(ごしきじゅうごせんちこうしゃほう)

大東亜戦争末期、日本陸軍が開発した超大型高射砲
B-29による本土への戦略爆撃に対抗すべく開発された。

2門が試製され、東京都郊外の久我山(現在の杉並区)の陣地に配備された。
そして昭和20年8月2日、最初の実戦でB-29を2機撃墜する戦果をあげる。
このときすでに日本軍は組織的な抵抗力を殆ど失っており、米軍にとってはまさに青天の霹靂であった。
この後、久我山周辺は飛行禁止に指定された。*1

敗戦後、米軍により接収され一門は廃棄、もう一門はアメリカ本土に輸送中の事故により損失している。

性能諸元

採用年:紀元2605年(西暦1945年)
口径:150mm(口径の詳細は149.1mm)
砲身重量:9.2t
砲身長:9m (60.35口径)
射界:俯仰角0〜+85度 方位360度
砲弾重量:約90kg
弾薬重量:約50kg
最大射程:26,000m
最大射高:19,000m
発射速度:約6秒/発

参考リンク:http://www10.ocn.ne.jp/~kuushuu/mia.html


*1 この件は久我山の高射砲伝説として伝わるが、飛行禁止指定と高射砲による戦果(損害)は全く無関係であるとも言われている。
  米軍側の資料では8月2日に撃墜されたB-29は千葉上空で五式戦闘機による体当たりを受けた1機だけであり、あくまでも久我山高射砲の伝説として伝わるのみである。


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