【固体燃料ロケット】(こたいねんりょうろけっと)

ロケットエンジンの一種。酸化剤燃料を固形化した状態で燃焼室の内壁に貼り付けておき、それに点火して燃焼させる。
液体燃料ロケットに比べ、タンクやターボポンプなどの部品を必要としないため推力重量比に優れる。
このため、ロケット弾や射程の短いミサイルなどに適する。
また、宇宙ロケット?などを打ち上げる際の補助推力として使われることも多い。

しかし一度点火したら燃え尽きるまで火が消えないため、推力の制御はきわめて困難であり、乗り物の主エンジンには適さない。

ところで日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構。宇宙開発事業団と宇宙科学研究所を統合した団体)が運用している学術調査用ロケット「ミュー5型(M-V)」は、世界でほぼ唯一の「全段固体燃料ロケットで月まで行ける」ロケットで、世界にも誇れる性能を持つが、自国民には殆ど知られておらず悲しい位にマイナーである。


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