【減炎器】 †
Flash suppressor
銃口に装着されるマズルガスポートの一種で*1、銃口から噴出する発射炎を軽減するためのもの。
突撃銃や分隊支援火器のほとんどで見ることができる。
発射炎を散らし、照準の邪魔になることや敵に発見されること、周囲への引火などを避ける目的で着けられる。
銃口に小室を設けることで、ボイル=シャルルの法則により発射ガスを冷却して発射炎そのものを小さくすると同時に、発射炎を照星から離れた方向へ散らして照準の妨げになることを防ぐ。
初期は銃口を三又式に分割したものが主流だったが、ベトナム戦争におけるM16初期型のように小枝に引っかかってしまうことが指摘され、現代ではいわゆる鳥篭型の減炎器が主流になっている。
いわゆるフラッシュハイダーと混同されることもあるが、これは発射炎を単純に隠すための覆いであり、原理上減炎器とは区別される。