• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
*&ruby(げんしばくだん){【原子爆弾】};
*&ruby(げんしばくだん){【原子爆弾】}; [#zac0a4a4]
[[核分裂]]反応により、同量の火薬とは比較にならないほどの爆発を発生させる爆弾。 ~
[[ウラニウム]]または[[プルトニウム]]が原料で、原子爆弾用には特殊な技術で精製(高濃度化)された物を使う。 原子爆弾は、これらの物質が臨界反応(いわゆる核分裂)するとこで放出される中性子を、同時に周りから中心に向かって爆発を起こし高温高圧をかける(爆縮工程)ことによって圧縮され高密度化した中性子が、爆縮の終わりと共に一気に反発(核爆発)する性質を利用した核兵器である。
特殊な技術で精製(高濃度化)された[[ウラニウム235>ウラニウム]]または[[プルトニウム239>プルトニウム]]が原料で、これらの物質が核分裂の臨界状態に達することで放出されるエネルギーを利用している。~

核兵器の技術というのは、この「爆縮工程」の技術と言っても過言ではなく、瞬時に均等で高温かつ高圧で爆縮を行わなければ決して爆発を起こす事が出来ないため、非常に高度な技術を要する。
原子爆弾の起爆方式としては、ウランやプルトニウム等の原料の周囲に爆薬を配置し、同時に爆発を起こし周りから中心に向かって高温高圧をかけること(爆縮工程)によって圧縮され高密度化した原料が臨界に達し、爆縮の終わりと共に一気に反発(核爆発)する「爆縮型」(インプロージョン型)と、筒の両端に原料を置き、片方を爆薬の爆発力で加速し反対側にぶつけて臨界を起こさせ爆発させる「砲身型」(ガンバレル型)の 2種類がある。~
広島で使用されたウラン原爆「リトルボーイ」には砲身型が、長崎で使用されたプルトニウム原爆「ファットマン」には爆縮型が使用されていた。~
砲身型は仕組みが単純で容易に開発できるが核分裂の効率が非常に悪く、爆縮技術の実用化後は爆縮型が主流となっている。~

核兵器の技術というのは、この「爆縮工程」の技術と言っても過言ではなく、瞬時に高温かつ高圧で均等に爆縮を行わなければ決して爆発を起こす事が出来ないため、非常に高度な計算と技術を要する。

[[第二次世界大戦]]中にアメリカが世界に先駆け実用化し、1945年8月6日に広島、同年8月9日に長崎に投下され、それぞれ数十万人もの死傷者を出した”悪魔の兵器”。 ~
熱と爆風による一次被害も大きいが、爆発と同時に撒き散らされる放射線による火傷や白血病などの放射線被害も確認されている。 ~
熱と爆風による一次被害も大きいが、爆発と同時に放出される放射線や放射能を持った死の灰による白血病などの放射線被害も確認されている。 ~
~
関連:[[核兵器]] [[水素爆弾]] [[中性子爆弾]]


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS