【型式証明】(かたしきしょうめい)

Type certificate.

ある航空機型式の設計が、安全性および環境適合性の基準を満たしていることを証明するもの。
法律上の規定であるため、各国ごとに異なる法令・手続き・審査機関が設けられている。

国際的にはアメリカ連邦航空局(FAA)や欧州航空安全機関(EASA)の発行するものが広く通用している。

機体ごとに審査される耐空証明と違い、型式証明は「型式」に共通する一連の設計図・製造工程・機能的特性を対象とする。
有効期限も設定されない。申請された設計・製造工程を遵守しているなら何時どこで製造されたものであろうと基準を満たしていると考えられる。
逆に、製造後の経年劣化や補修などの影響は考慮していないため、実機は1機ごとに個別の耐空証明を別途必要とする。

この手続きの主たる用途は、個々の航空機耐空証明を発行する際の手続きの簡略化にある。
型式証明されていない航空機耐空証明を取得しようとした場合、1機ごとに設計や製造工程から安全性を検査する必要が生じる。
既存の型式証明に沿っていれば、認可された設計通りに製造されている事を証明する事によって一部の検査を省略・簡略化できる。

法体系によっては、型式証明されていない航空機の製造・売買・離陸が禁止されている場合もある。


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