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*&ruby(そらべん){【空弁】}; [#ab3e8119]
日本の[[空港]](特に国内定期航空路線が発着する空港)で、主に乗客向けに販売されている弁当。~
[[鉄道]]の「駅弁」をもじって「空港の弁当」という意味でつけられたネーミングであり、駅弁と同様に、空港周辺の名産品を食材として採用し、地域ごとの独自色を出したものが多い。~
[[旅客機]]の機内で食べる事を想定して製造販売されている弁当。「[[空港]]の弁当」の意。~
基本的には日本国内に限定した文脈で扱われる語であり、海外事情については考慮されない事が多い。~
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こうした商品が出現した背景には、1990年代以後、(それまでのいわゆる[[45/47体制]]の崩壊に伴う)航空運賃の自由化によって価格競争が激化したことがあげられる。~
(元々、日本の国内線は飛行時間が1〜2時間内外と短い路線が多いが)価格競争激化による経費節減のため、国内線では機内食サービスが廃止されてしまったことや、[[航空券]]の[[インターネット予約>電子航空券]]が普及したことで空港での滞在時間が短縮されたことから、搭乗前に弁当を購入して機内で食べる乗客が増加した。~
そのため、2000年代頃より、機内で食べることに特化した弁当が開発されるようになったのである。~
航空旅客業界の変遷に伴って1990年代に販路が拓かれたもので、特に以下の事由で需要が伸びたとされる。

-国内線での[[機内食]]サービスの廃止。航空運賃の自由化([[45/47体制]]の崩壊)によって生じた価格競争に因る(その後、一部の路線・グレードでは軽食や飲み物の提供が復活している)。
-[[空港]]施設内の飲食店の需要減。[[eチケット>電子航空券]]の普及により、乗客の[[空港]]滞在時間が大幅に短縮された事に因る。

[[鉄道]]における「駅弁」と同様、地域の独自色を打ち出し、空港所在地の名産品を積極的に用いる傾向にある。~
ただし、換気・手の洗浄が不自由な[[旅客機]]での消費を想定し、換気が必要になるような匂いの強い食品・手の洗浄が必要になるような食品は避けられる。~
また、[[エコノミークラス]]のような狭い[[キャビン]]を想定し、一般的な弁当よりも小さな箱に詰め込まれる。~
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列車に比べて室内の気密性が高く、座席も狭い[[旅客機]]の[[キャビン]]に持ち込んで1時間前後の飛行中に食べられるように、パッケージは比較的小さく、においの強くない料理や食材がチョイスされることが多い。~
また、旅客機では洗面所がトイレの中にあり、そのトイレも列車に比べて狭いため利用しにくいことから、なるべく食事中に手が汚れないような配慮がされている。~
関連:[[機内食]]


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