【空挺部隊】(くうていぶたい)

空挺降下による展開を主眼に置いて編成された歩兵部隊。
主に輸送機ヘリコプター*1に搭乗して戦線や自然の障害(山岳地・大河・海など)を跳び越し、敵の勢力圏内に降下して後方撹乱を行ったり、友軍部隊の進攻に先立つ橋頭堡の確保などに当たることを任務としている。
しかし、降下時の重量の関係で軽装備にならざるを得ず(戦車野砲は装備しないのが普通)、任務は過酷を極める。*2

いわゆる特殊部隊とは少し違うが、空挺降下の危険性と任務の過酷さから、将兵は一般部隊の将兵に比べて高度な訓練を受け、かつ、より強靭な精神力を備えているという。
そのため、軍内部でも高い格付けを得ている「エリート部隊」とみなされることも多い。*3

関連:ジェロニモ? マーケット・ガーデン作戦

各国の主な空挺部隊

  • 第1空挺団(日本・陸上自衛隊
  • 第82空挺師団「オールアメリカン?」(アメリカ陸軍
  • 第101空挺師団「スクリーミングイーグル」(アメリカ陸軍
  • スカイ・ソルジャーズ?(アメリカ)
  • ロシア空挺軍(ロシア)
  • 第11落下傘旅団(フランス)
    • 第2外人落下傘連隊(フランス)
  • 特殊作戦師団(ドイツ)
  • 空中機動軍(カザフスタン)

*1 かつてはグライダーも使われていた。
*2 友軍との連携がうまくいかないと敵中に孤立し、玉砕投降の憂き目を見ることも多い。
*3 一例として、旧ソ連軍では7個師団あった空挺師団のすべてに「親衛」の称号が与えられていた。

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