【空挺戦車】(くうていせんしゃ)

一般的には、輸送機に搭載可能な軽量の戦闘車両のことをこう呼ぶ。
戦闘地帯に空中投下または強行着陸によって輸送され、火力が不足しがちな降下直後の空挺部隊に火力と機甲戦力を与えることが目的である。

空挺部隊は、一般に輸送機に搭載し、空中投下が可能な物資の重量に制限があるため、空挺作戦時に重火器を運用することが困難であった。
しかし、対峙する敵部隊は一般に重火器を保有していることが考えられるため、航空機に搭載して輸送できる(自走可能な)重火器が望まれていた。

1930年代から各国で研究が始まっていたが、当時の航空機の能力では装甲戦闘車両を空輸することが難しく、実用化は困難を極めた。
そんな中、英国陸軍は第二次世界大戦後半、Mk.察屮謄肇蕁璽」軽戦車と「ハミルカーMk.機グライダーにより、装甲戦闘車両の空輸を実現した。

戦後は軽戦車が陳腐化したことと(無反動砲対戦車ミサイルなど)歩兵が携行できる対戦車火器の発達、あるいはガンシップ/攻撃ヘリコプターの実用化により、装甲戦闘車両を空輸せずとも重火力の発揮が可能になったこともあり、開発は一部を除き行われなくなった。


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