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*&ruby(くうたいくうみさいる){【空対空ミサイル】};
Air to Air Missile (AAM)~
[[航空機]]などを攻撃するために主に[[飛行機]]から発射される誘導弾。~
[[音速]]を上回る[[速度]]で目標を飛翔追尾し、命中もしくは接近して爆発することで被害を与える。~
現代の[[戦闘機]]にとって最も重要な武装で、[[機関砲]]など従来の武装を過去のものにしてしまった。~
*&ruby(くうたいくうみさいる){【空対空ミサイル】}; [#fac93c42]
Air to Air Missile (AAM) / Air launched Intercept Missile(AIM).~
~
誘導方式によって、アクティブレーダー誘導方式やセミアクティブレーダー誘導方式の中・長距離用と、[[赤外線誘導]]方式の短距離用に大別される。~
[[航空機]]が[[航空機]]を[[撃墜]]する目的のために設計された[[誘導弾>ミサイル]]。~
[[ロケットエンジン]]により飛翔して目標を追尾し、[[至近距離での爆発>近接信管]]で被害を与える。~
現代の[[戦闘機]]にとって最も重要な武装で、[[機関砲]]など従来の武装を半ば過去のものとしている。
>一時期は[[機関砲]]を標準装備しない[[戦闘機]]である「[[ミサイリアー]]」も出現した。~
しかし[[ベトナム戦争]]などの[[戦訓>バトルプルーフ]]で重大な欠陥が指摘され、現代まで[[戦闘機]]は[[機関砲]]を装備し続けている。~
[[終端誘導]]には[[アクティブレーダー誘導]]、または[[セミアクティブレーダー誘導]]を用いるのが一般的。~
短距離用では[[ジェットエンジン]]の放熱を捉える[[赤外線誘導]]方式も用いられる。~
~
長さに応じて「長対空ミサイル」「中対空ミサイル」「短対空ミサイル」と分類される場合がある。~
この場合、『長さ』とは[[有効射程]]を指し、[[ミサイル]]自体の全長ではない。~
ただし、[[ミサイル]]の[[有効射程]]は[[燃料]]搭載量に依存するため、射程の長いミサイルほど大型化する傾向はある。~
~
なお、現代の空対空ミサイルは[[カタログスペック]]上、[[戦闘機]]がどのような[[回避機動>マニューバー]]をとっても回避できない。~
無人・小型・軽量な[[ミサイル]]は、有人[[戦闘機]]の[[運動性]]の限界をはるかに超えた旋回能力を備えているからだ((人間は[[耐Gスーツ]]の補助があっても10Gを超える急旋回では[[ブラックアウト]]を免れ得ない。しかし[[ミサイル]]は50Gの加速にも耐えられる。))。~
しかし、実戦においては[[戦闘機]]が急旋回して空対空ミサイルを振り切る事は十分可能と目されている。~
十分な距離がある段階で[[ミサイル]]を察知すれば、Uターンして逃走し、[[有効射程]]圏外まで逃げ切る事ができるからだ。
>逆に言うと、不用意に接近してしまった場合には生還が困難になる。~
[[戦闘機]]同士の交戦では敵味方双方がそうなので、いかに遠距離から敵を発見し、速やかに反転離脱するかが生死を分ける。~
このため、現代空戦では敵が撃ってくるのを遅らせるための[[ステルス]]技術が絶大な威力を発揮する。~
参考:[[ミサイル万能論]] [[最後の有人戦闘機]] [[戦闘機不要論]] [[トップガン]]~
~
#ref(aam.jpg)
[[AIM-7]]中距離対空ミサイルを発射したF-15E~
Photo: USAF
**主な短射程空対空ミサイル（世代別） [#m44054f6]
***[[第二次世界大戦]]中 [#f4449146]
-ドイツ
--Hs 298
--ルールシュタール X-4
***第1世代空対空ミサイル（[[第二次世界大戦]]後） [#x9e5de5e]
-アメリカ
--[[AIM-9B「サイドワインダー」>AIM-9]]
--[[AIM-4「ファルコン/スーパーファルコン」>AIM-4]]
--[[AIM-26「ファルコン」>AIM-26]]
-ソ連/ロシア
--[[RS-1U/RS-2U/US・R-55（AA-1「アルカリ」）>AA-1]]
--[[R-3S/R・R-13M（AA-2「アトール」）>AA-2]]
-イスラエル
--シャフリル
-中国
--[[霹靂1（PL-1）>霹靂1]]
--[[霹靂2（PL-2）>霹靂2]]
--[[霹靂3（PL-3）>霹靂2]]
-日本
--[[69式空対空誘導弾（AAM-1）>69式空対空誘導弾]]
--AAM-2（採用されず）
***第2世代空対空ミサイル [#x2f46b07]
-アメリカ
--[[AIM-9D「サイドワインダー」>AIM-9]]
-イスラエル
--シャフリル2
-フランス
--[[R550「マジック」>R-550]]
***第3世代空対空ミサイル [#v7f55320]
-アメリカ
--[[AIM-9L「サイドワインダー」>AIM-9]]
-ロシア
--[[R-60（AA-8「エイフィド」）>AA-8]]
-イギリス
--レッドトップ
-イスラエル
--[[パイソン3]]
-中国
--[[霹靂5（PL-5）>霹靂5]]
--[[霹靂7（PL-7）>霹靂7]]
--[[霹靂8（PL-8）>霹靂8]]
-台湾
--[[天剣1型（TC-1）>天剣1型]]
-南アフリカ
--V3B「ククリ」
-スウェーデン
--[[Rb-24>AIM-9]]
--[[Rb-74>AIM-9]]
***第4世代空対空ミサイル [#d0934ade]
-アメリカ
--[[AIM-9M「サイドワインダー」>AIM-9]]
-イスラエル
--[[パイソン4]]
-日本
--[[90式空対空誘導弾（AAM-3）>90式空対空誘導弾]]
-フランス
--[[R-550「マジック2」>R-550]]
-ブラジル
--MAA-3
-中国
--[[霹靂9（PL-9）>霹靂9]]
-南アフリカ
--V3C「ダータ」
***第5世代空対空ミサイル [#bf8779c9]
-アメリカ
--[[AIM-9X「サイドワインダー」>AIM-9]]
-ロシア
--[[R-73（AA-11「アーチャー」）>AA-11]]
-イギリス
--AIM-132「ASRAAM」
-イスラエル
--[[パイソン5]]
-国際共同（スウェーデン・ドイツ他）
--IRIS-T
-スウェーデン
--Rb-98
-日本
--[[04式空対空誘導弾（AAM-5）>04式空対空誘導弾]]
-フランス
--[[MICA-IR>MICA]]
-南アフリカ
--Uダータ
***[[ヘリコプター]]用空対空ミサイル [#j4e8353d]
-アメリカ
--[[AIM-92>FIM-92]]
-フランス
--ミストラル
-イギリス
--[[スターストリーク]]
-ロシア
--[[9M29「イグラーAD」>SA-16]]
-日本
--[[91式携帯地対空誘導弾]]
-中国
--天燕90（TY-90）
**主な中射程空対空ミサイル [#zdf01ea0]
-アメリカ
--[[AIM-7「スパロー」>AIM-7]]
--[[AIM-120「AMRAAM」>AIM-120]]
-ロシア
--[[R-8/R-98（AA-3「アナブ」）>AA-3]]
--[[R-9（AA-4「アウル」）>AA-4]]
--[[R-4（AA-5「アッシュ」）>AA-5]]
--[[R-40（AA-6「アクリッド」）>AA-6]]
--R-23（AA-7「エイペックス」）
--[[R-27（AA-10「アラモ」）>AA-10]]
--[[R-77（AA-12「アッダー」）>AA-12]]
-イギリス
--ファイアストリーク
--[[スカイフラッシュ]]
-フランス
--R-510
--R-511
--[[R-530]]
--[[シュペル530>R-530]]
--[[MICA-EM>MICA]]
-イタリア
--[[アスピデ]]
-台湾
--[[天剣2型（TC-2）>天剣2型]]
-日本
--[[99式空対空誘導弾（AAM-4）>99式空対空誘導弾]]
-インド
--ASTRA
-国際共同（イギリス他）
--[[ミーティア>ミーティア（ミサイル）]]
-中国
--[[霹靂4（PL-4）>霹靂4]]
--[[霹靂10（PL-10）>霹靂10]]
--[[霹靂11（PL-11）>霹靂11]]
--[[霹靂12（PL-12）>霹靂12]]
-スウェーデン
--[[Rb99>AIM-120]]
--[[Rb71>スカイフラッシュ]]
-イスラエル
--ダービー
-南アフリカ
--[[V-4]]
**主な長射程空対空ミサイル [#r99f9267]
-アメリカ
--[[AIM-54「フェニックス」>AIM-54]]
-ロシア
--[[R-33（AA-9「エイモス」）>AA-9]]
--[[R-37（AA-13「アロー」）>AA-13]]
--[[KS-172]]
