- 追加された行はこの色です。
- 削除された行はこの色です。
*&ruby(くうぐん){【空軍】}; [#q4c89df9]
Air Force.~
Air Force.
[[航空機]]および大型・長射程の[[ミサイル]]を主に運用する[[軍隊]]。~
主任務は[[航空優勢]]の確保、空中偵察、航空機による[[兵站]]輸送、および[[航空支援]]である。~
主任務は[[航空優勢]]の確保、空中からの[[偵察]]、航空機による[[兵站]]輸送、および[[航空支援]]である。~
~
しかし、軍隊に属する全ての[[航空機]]が空軍の管轄にあるわけではなく、集中的な管理運用が必要な場合にのみ空軍の管理下に置かれる。~
[[陸軍]]では[[近接航空支援]]や偵察・連絡・輸送のために[[ヘリコプター]]などを運用し、[[海軍]]でも[[空母]]やその他の[[艦艇]]に搭載する[[艦載機]]、[[対潜哨戒機]]、[[救難機]]などを運用している((海上を主な行動範囲とする海軍機には、洋上[[航法]]や塩害対策、狭い艦艇の[[飛行甲板]]への離発着など、陸軍（空軍）機と異なる運用ノウハウが必要とされる。&br; また、海軍軍人固有の「船乗り」としての高いプライドもあって、伝統的に陸軍（空軍）の航空部隊とは指揮命令系統が別個となっていた（[[エビエーター]]、[[テイルフッククラブ]]の項も参照）。))。~
全ての[[軍用機]]が空軍の管轄にあるわけではない。~
[[近接航空支援]]や[[偵察]]・連絡・輸送用[[ヘリコプター]]は[[陸軍]]の管轄になる事が多い。~
また、[[艦載機]]・[[対潜哨戒機]]・[[救難機]]は基本的に[[海軍]]の管轄である。
空軍が設置される背景には、陸軍や海軍による[[軍政]]的干渉ができない領域を作り出す意図がある。~
実務的に言えば、[[航空機]]を集中運用する上で[[師団]]や[[艦隊]]への分散配置は効率的でない。~
[[作戦]]立案の段階でも、航空作戦全てについて[[陸軍]]や[[海軍]]と逐一緊密に連絡するのは煩雑すぎて耐え難い。~
とはいえ、これは紛れもなく派閥力学の産物であり、官僚制度における避けがたい対立の温床である。
**空軍から派生する軍種 [#o7aa76c3]
:防空軍|外征を想定しない空軍。[[戦闘機]]および[[地対空ミサイル]]での[[防勢対航空作戦]]に特化する(([[冷戦]]期の[[航空自衛隊]]は、性格的にはこれに近かった。&br; そのためか、現在でも戦略輸送には難があり、[[平和維持活動>国連軍]]などの海外派遣任務で地上部隊の人員・資材を輸送する際には[[アメリカ空軍]]やロシアの民間会社などから大型輸送機を借り入れて行うことが多い。))。
:宇宙軍|[[軍事衛星]]の運用・敵性[[人工衛星]]・[[弾道ミサイル]]の排除に特化した軍種。
:[[戦略ロケット軍]]|地上発射型[[弾道ミサイル]]の運用に特化した軍種。
