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*&ruby(きゅうななしきかんじょうこうげきき){【九七式艦上攻撃機】}; [#m0b473b7]
中島B5N/三菱B5M.~
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1937年に[[日本海軍>日本軍]]が採用した[[艦上攻撃機]]。~
[[中島飛行機>富士重工業]]と[[三菱重工業]]に競争試作させ両方採用したため、中島製のものを特に「九七式一号艦上攻撃機（一一型）」、三菱製のものを「九七式二号艦上攻撃機（六一型）」と呼ぶ。~
[[中島飛行機>SUBARU]]と[[三菱重工業]]に競争試作させ両方採用したため、中島製のものを特に「九七式一号艦上攻撃機（一一型）」、三菱製のものを「九七式二号艦上攻撃機（六一型）」と呼ぶ。~
[[連合国軍>連合国（第二次世界大戦）]]のコードネームは中島製の一号/三号が"&ruby(ケイト){Kate};"、三菱製の二号が"&ruby(メイベル){Mabel};"。~
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中島製「一号」は700馬力級「[[光三号>光]]」エンジンを搭載した全金属低翼単葉の機体に、引き込み脚や主翼折り畳み機構を搭載しており、画期的な機体だった。~
攻撃力もきわめて高く、合計800kgの爆弾、あるいは[[航空魚雷]]1発を装備でき、また三座であったため、[[偵察機]]としても活躍することができた。~
三菱製「二号」も固定脚を装備する以外はほぼ同様でともに制式採用されたが、間もなくして生産が「一号」に一本化され、三菱製の機体は生産が150機で打ち切られた。~
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1,000馬力級の[[栄一一号>栄]]エンジンが実用化された後はエンジンをそれに換装された「九七式三号艦上攻撃機（一二型）」に生産が移された。~
開戦時には[[航空母艦]]など前線部隊への配備がおおむね終わっており、[[真珠湾作戦>真珠湾攻撃]]を初めとする緒戦において主要な攻撃力となり多大な戦果を挙げた。~
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しかし、戦争中期から敵の[[高射砲]]や[[戦闘機]]の性能が上昇すると一方的に損害を被るようになり、後継機「[[天山]]」に任務を譲った後は、主に[[陸上基地>飛行場]]などから運用されたり、[[レーダー]]を追加装備して[[対潜哨戒>偵察]]や輸送船団護衛にも就いた。~
また、大戦末期には一部が[[特攻機]]として使用された。~
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**性能諸元 [#u0304b46]
|形式|CENTER:九七艦攻一一型|CENTER:九七艦攻一二型|
|機体略号|CENTER:B5N1|CENTER:B5N2|
|乗員|>|CENTER:3名|
|全長|>|CENTER:10.3m|
|全高|>|CENTER:3.7m|
|全幅|CENTER:15.51m|CENTER:15.52m|
|[[主翼]]面積|>|CENTER:37.7��|
|空虚重量|CENTER:2,107kg|CENTER:2,170kg|
|全備重量|CENTER:3,650kg|CENTER:3,800kg（正規）&br;4,100kg（過荷）|
|[[プロペラ]]|>|CENTER:ハミルトン可変ピッチ3翅|
|[[発動機>エンジン]]|CENTER:中島「光」三型&br;[[空冷>空冷エンジン]]星形9気筒&br;（公称710馬力）|CENTER:中島「栄」一一型&br;空冷星型14気筒&br;（公称970馬力）|
|最高速度|CENTER:370km/h|CENTER:378km/h（高度3,600m）|
|[[上昇限度]]|CENTER:7,400m|CENTER:7,640m|
|[[航続距離]]|CENTER:1,090km（正規）&br;2,260km（過荷）|CENTER:1,021km（正規）&br;1,993km（過荷）|
|固定武装|>|CENTER:九二式7.7mm機銃×1挺&br;（携行弾数582発（6弾倉））|
|爆装・雷装|>|CENTER:500kgまたは800kg爆弾×1発、250kg爆弾×2発、60kg爆弾×6発&br;[[九一式航空魚雷]]×1発|
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**バリエーション [#u41ffd5e]
-九七式艦上攻撃機一一型（九七式一号、B5N1）：~
[[中島飛行機>富士重工業]]で生産された型。~
[[中島飛行機>SUBARU]]で生産された型。~
可変ピッチプロペラや蝶型フラップ、密閉式[[風防]]などを採用している。~
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-九七式一号練習用攻撃機（B5N1-K）：~
九七式に複操縦装置を搭載した[[練習機]]型。~
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-九七式艦上攻撃機一二型（九七式三号、B5N2）：~
発動機を「光」三型から「栄」一一号空冷複列星形14気筒（公称970hp）に換装した型。~
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-九七式艦上攻撃機六一型（九七式二号、B5M1）：~
[[三菱重工業]]で生産された型。~
発動機は三菱「金星」四三型空冷複列星形14気筒（公称1,075馬力）を搭載し、固定武装に7.7mm機銃1門を装備し、800kg魚雷または爆弾1発を搭載可能。~
生産の中心が中島機になった後は地上基地で哨戒任務や訓練任務に従事することが多かった。~
中島製機に比べ、振動が少なく発動機の信頼性も高かったため、当機の方を好む[[搭乗員>エビエーター]]や整備兵も多かったが、油圧系統や主翼折りたたみ機構などに問題があったともいわれている。~
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