【曲技機】(きょくぎき)

広義においては、曲技飛行?耐空証明を得た航空機の総称。
一般には、曲技飛行?をおこなうために製造、あるいは改造された飛行機を指すことが多い。

通常の飛行とは異なる姿勢をとる場合が多いため、戦闘機のように視界のよいキャノピーを採用する。
飛行の軌跡が観客から見やすくなるように、スモーク発生装置を備える。
背面飛行を頻繁におこなうため、対称翼や特殊な燃料ポンプを備えるものも多い。
運動性を重視するあまり、安定性や速度などの性能が制限される場合もままあり、通常の飛行にはあまり適さない。
また、コンプレッサーストールを防ぐため、現代においてもレシプロエンジンを使用した機体が多い。

ただし軍隊自衛隊の曲技チームにおいては、その広報に貢献するという性質上、ジェットエンジンを搭載した戦闘機攻撃機マルチロールファイター)や練習機を改造して使用する場合がほとんどである*1

曲技専用機の例(メーカー別)

軍用機改造曲技機の例(曲技チーム別)


*1 これらの機体はドッグファイトを想定していたり、操縦教育に使われるなどといった性質上、操縦応答性に優れており、パイロットの操作に機敏に反応できることも理由となっている。

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