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*&ruby(きゅうこうかばくげき){【急降下爆撃】}; [#j60724b9]

[[航空機]]による[[爆撃]]の方法のひとつ。~
鋭角な角度((浅ければ50度、深ければ60度。垂直降下は制御回復が不可能に近いため行われない。))で急降下しながら[[爆弾]]を投下した後、再上昇するか低空飛行で離脱する。~
[[失速]]寸前の鋭角な角度(50〜60度)で急降下しながら[[爆弾]]を投下した後、再上昇するか低空飛行で離脱する。~

>[[高射砲]]による被弾を避けるため、低空飛行での離脱を試みる場合が多い。~
しかし、現代戦では[[歩兵]]でさえ[[地対空ミサイル]]を携行している可能性があるため、自殺行為に近い。

急降下という危険な挙動を行う関係上、高い[[運動性]]を備えた機体を特に用意しなければならない。~
これは二十世紀前半の技術水準では決して容易な要求ではなく、急降下爆撃に特化した[[攻撃機]]が必要となった。~
これは20世紀前半の技術水準では決して容易な要求ではなく、急降下爆撃に特化した[[攻撃機]]である[[急降下爆撃機]]が必要となった。~
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投下される[[爆弾]]は、鋭角な軌道で落下するため滞空時間が短く、[[半数必中界]]を狭められる。~
爆撃照準対応型の[[アビオニクス]]が登場するまでは、最も命中精度の高い精密な[[爆撃]]を行う方法だった。~
[[第二次世界大戦]]でドイツ軍が基本的な航空戦術として採用し、大戦初期の[[電撃戦]]を支えた事で名高い。~
[[第二次世界大戦]]で[[ドイツ空軍>ルフトバッフェ]]が基本的な航空[[戦術]]として採用し、大戦初期の[[電撃戦]]を支えた事で名高い。~
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一方、1,000m以下の低高度から投下される事になるため[[爆弾]]の[[位置エネルギー]]が低くなる。~
このため防護された[[掩蔽壕]]や[[艦艇]]に対する貫通力が低い。~
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現代では発達した[[高射砲]]・[[地対空ミサイル]]に対して生存を期しがたい。~
また、[[誘導爆弾]]や[[巡航ミサイル]]が普及した現代では行う意義自体が薄く、ほとんど実施されていない。~
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関連:[[Ju87]] [[九九式艦上爆撃機]]


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