【喫水】(きっすい)

draft(米) / draught(英)

船の下端(船底)から水面までの高さ。
船が重いほど深く、底面の面積が大きいほど浅い。また同じ船でも貨物を多く載せれば深くなる。

面積よりも重量の方が影響が大きく、船舶は巨大化すればするほど喫水が深くなる傾向にある。

船に載せられる積載量には限界があるが、これは喫水を計測して判断する事が多い。
また、水深が喫水より浅い水域を通過しようとすると水底に衝突して座礁事故を起こす。
ことに港湾施設では必ず喫水制限が定められており、喫水の深すぎる船は係留できない。

港湾内の水底は浚渫して深く掘られるが、この作業は膨大な手間と費用を要する。
また、既存の港湾をより深い喫水に対応するよう改修するのは至難である(港湾施設を崩落させる危険性がある)。

関連:パイロット

類義語

喫水制限
港湾に係留できる喫水の上限。これを超えた状態の船は係留を許可されない(港湾内で座礁する)。
喫水線
外部から水面を見て確認する喫水の状況。同じ重量でも重心の偏りによって喫水が変わる場合がある。
満載喫水線
船の構造上、運航に耐えられる最大の喫水。これを超えると転覆する危険性が高い。

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