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*&ruby(きどうりょく){【機動力】}; [#k67e99cb]
[[部隊]]が戦闘状態において適切な[[機動]]を行う能力。~
ある[[機動]]を完了するのに必要な所要時間が短いほど高い機動力として評価される。

ある[[機動]]を完了するのに必要な所要時間が短いほど高い機動力として評価される。~
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必然的に[[騎兵]]、車両、[[航空機]]など、物理的に速度の速いものが高く評価される。~
しかし地形を踏破する性能、[[航続距離]]、集団行動する場合は統率を維持する能力も含まれる。~
必要な移動距離が短い場合は初動に必要な準備時間、加速性能、旋回能力なども大きく影響する。
必要な移動距離が短い場合は初動に必要な準備時間、加速性能、旋回能力なども大きく影響する。~
また、長期に渡る戦闘では継戦能力([[帰投>RTB]]・補給・[[展開]]の頻度)も所要時間に影響を及ぼす。

例えば[[戦闘機]]は一般に極めて優れた機動力を持つものと考えられているが、~
[[滑走路]]からの離陸は緊急時の初動をかなり遅らせ、[[失速]]の危険があるため旋回性能は劣悪の一言に尽き、搭載武装の関係上ほぼ一撃離脱しかできないなど、作戦時の実質的な機動力を削ぐ要素にはおよそ事欠かない。~
実際に優れた機動力を発揮できるのは遠距離の行軍と、敵[[航空機]]を追跡する場合のみである。
>例えば、[[戦闘機]]は空中において優れた速度関連の性能をもつが、一方で運用全体を通してみると様々な場面で機動力の劣悪さを露呈する。~
一般に、[[滑走路]]から離陸する手順が非常に煩雑なため、緊急時の初動は陸戦兵器とは比べものにならないほど遅い。~
武装は短時間で撃ち尽くす程度しか搭載不可、[[パイロット>エビエーター]]の生理的問題もあって継戦能力は低く、戦闘後は直ちに離脱、帰投する事となる。~
実際に他の兵器より優れた機動力を発揮できるのは遠距離で実施される[[作戦]]や[[ドッグファイト]]の場合である。

同様におよそ全ての兵科は機動力にまつわる弱点を持ち、あらゆる局面で十全な機動性を発揮するためには(一般に最遅とされる[[徒歩行軍>歩兵]]も含めて)多様な兵科を揃え、必要に応じて使い分けられる態勢を整えておく必要がある。
必要とされる全ての場面で常に機敏である事は不可能であり、およそ全ての兵科は機動力にまつわる弱点を持つ。~
一般に最遅とされる、[[歩兵]]のみの徒歩行軍でさえ状況によっては最も優れた機動力をもつことは珍しくなく、戦史上では度々発生してきた。~
軍隊全体として十全な機動性を発揮するためには、多様な兵科を揃えて使い分けられる態勢を整えておく必要がある。~


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