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*&ruby(きこうぶたい){【機甲部隊】}; [#y99e79ce]
Armored Corps

Armored Corps.~
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[[戦車]]戦を行う事を前提として構成された[[機械化]][[部隊]]。~
[[師団]]全てを機甲部隊として編成する場合(機甲師団)と、一般の[[師団]]内に[[支援]]戦力として配備する場合がある。~
完全な機甲師団の場合、多くの人員が[[兵站]]に割かれるため、実働戦力は数個の連隊程度に限られるのが普通。
[[師団]]・[[旅団]]の全兵力を機甲部隊として編成する場合(機甲師団・旅団)と、一般の[[師団]]内に[[支援]]戦力として配備する場合がある。~
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車種や兵科によって異なるが、戦車1輌の運用にはおおむね10人程度の人員(乗員と整備員)を必要とする。~
従って、戦力単位としては、機甲部隊では1個小隊ごとに3〜4輌の[[戦車]]を運用できる事になる。~
戦車中隊であれば10輌前後、戦車大隊は30〜40輌、戦車[[連隊]]は100輌程度の[[戦車]]を運用できる。

多大な鉄量を集中的に投入するため、正面対決でこれを退ける事ができるのは同じ機甲部隊のみ。~
一方、人間が防護された車内に閉じ籠もる事によって知覚力が大きく損なわれ、[[ゲリラ戦]]に対して脆弱である。~
また、[[戦車狩り]]の的になるのを避けるため、味方の[[航空優勢]]が不可欠である。
>完全な機甲師団であっても、主力となる[[戦車]]は数個[[連隊]]、300〜400輛程度が上限となる。~
多数の[[戦車]]の集中投入は多様な[[支援]]戦力があって初めて可能であるため、[[師団]]・[[旅団]]全体を[[戦車]]だけで構成する事はない。~

現代の場合、機甲部隊の戦力の中核になるのは[[主力戦車]]である。~
[[火力支援>支援]]を必要とするため、[[機械化]]された[[自走砲]]による[[砲兵]]部隊も編成される。~
これに加えて随伴[[歩兵]]も[[歩兵戦闘車]]・[[装甲兵員輸送車>APC]]に分乗する[[機械化]]部隊である。~
偵察や[[工兵]]についても専用の車両を用意して[[機械化]]される。~
基本的に[[前線]]に向かう車両全てが[[装甲]]化されるが、予算や手間の問題から軽車両が含まれる場合もある。
[[火力支援>支援]]を必要とするため、[[自走砲]]による[[砲兵]]部隊も編成される。~
[[歩兵戦闘車]]・[[装甲兵員輸送車]]に分乗した[[歩兵]]部隊も随伴し、[[CQB]]などの各種[[浸透]]任務や[[主力戦車]]の護衛を担当する。~
また、[[偵察]]や[[工兵]]についても専用の車両を用意して[[機械化]]される。

車種や兵科によって異なるが、戦車の運用にはおおむね1輌あたり10人程度の人員を必要とする。~
従って、戦力単位としては、機甲部隊1個小隊ごとに3〜4輌の[[戦車]]を運用できる事になる。~
戦車中隊であれば10輌前後、戦車大隊は30〜40輌、戦車連隊は100輌程度の[[戦車]]を運用できる。
>基本的には[[前線]]に向かう兵員全てが[[装甲車両>AFV]]で守られるが、予算や手間の問題から軽車両が含まれる場合もある。

[[極めて多大な運用コスト>金の壁]]を必要とするため、必要十分な規模の機甲部隊を維持するのは困難である。~
特に[[冷戦]]終結以降、多くの国が第三世代[[主力戦車]]への対応を諦め、装備更改の停止・延期を決断している。~
中小国にあっては機甲部隊を完全に廃止した、またはそもそも有していない事も珍しくない。

**機甲部隊の戦術 [#u60c68c9]

多大な鉄量を集中的に投入するため、正面対決で機甲部隊を退ける事ができるのは同じ機甲部隊のみである。~
一方、人間が防護された車内に閉じ籠もる事によって知覚力が大きく損なわれ、[[奇襲]]や[[ゲリラ戦]]に対して脆弱である。~
また、隠密行動が著しく困難であるため、味方の[[航空優勢]]が確保されていないと[[タンクバスター]]([[攻撃機]]・[[攻撃ヘリコプター]])の標的になる。~
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このため、[[奇襲]]の余地が大きく混乱の生じやすい戦闘序盤に機甲部隊を参戦させるのはあまり望ましくない。~
戦況が膠着し始めてから[[遊撃]]として投入するのが基本的な運用法である。~
戦局が有利であれば、[[偵察]]で発覚した敵の配置上の弱点に機甲部隊を[[突撃]]させ、後続部隊が[[浸透]]するための経路を確保する。~
戦局が不利であれば、機を見て[[突撃]]してくるであろう敵部隊(おそらくは機甲部隊)を迎撃し、これを撃退して戦況を立て直す。


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