【機関銃】(きかんじゅう)

Machine Gun.

銃弾を持続して連射することを前提に作られた銃。「機銃」とも。
北大西洋条約機構の規格では口径20mm未満のものを機関銃、それ以上巨大なものは機関砲(Auto Cannon)と分類する*1

性能要件として、数百発単位での断続的な射撃に耐える給弾機構と砲身命数が要求される。
このため、それらの条件を満たせない自動小銃短機関銃などは定義上の機関銃には含まれない。

砲身命数については「砲身命数の尽きた銃身を戦闘中に交換修理して射撃を再開できる事」をもって達成とみなす事も多い。

実戦デビューは1904年の日露戦争
その後、第一次世界大戦で大規模に使用され、それまでの軍事ドクトリンを根底から覆す戦果を挙げた。

当時の戦争では、歩兵が大人数で密集した横隊を組んで一斉射撃を行う「戦列歩兵」戦術が行われていた。
この戦列歩兵はライフル野戦砲の進歩によって危険になっていたが、投射弾量に優れていたため完全に廃れてはいなかった。
しかし、単独で歩兵の戦列をなぎ倒せるだけの投射弾量を誇る機関銃の登場により、戦列歩兵の利点は完全に喪われた。

その後様々に多様化されていったが、おおむね軽・中・重の三段階に分類して考えるのが一般的である。
軽機関銃分隊支援火器)は兵士が一人で持ち運んで使用する事を念頭に置いて作られる。
重機関銃歩兵が戦闘中に持ち運ぶ事が不可能で、陣地に据え付けたり車輌・航空機に搭載して用いる。
中機関銃(汎用機関銃)は両者の中間で、軽機関銃では威力が足りず、重機関銃より頻繁に持ち運ぶ必要がある局面で用いられる。

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Photo: JGSDF


*1 詳細な分類基準は国ごとに異なる。

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