【艦上攻撃機】(かんじょうこうげきき)

航空母艦から運用可能な攻撃機
「艦攻」とも呼ばれる。

第二次世界大戦頃の艦上攻撃機は、航空魚雷を利用した対艦攻撃、若しくは艦上爆撃機よりも大量の爆弾を搭載して水平爆撃を担当していた*1
操縦士に加えて通信士射手も搭乗するため、複座、若しくは三座になっているのが普通であり、通信機能を利用して偵察機として転用されることも多かった。
機体が大型で、搭載する武装の重量もかさむため、航空母艦で他の機種と同時に発進する際は、滑走距離を稼ぐため、艦上戦闘機などよりも後ろに並べられて発進するようになっていた。

戦後は航空機のジェット化や爆撃照準のコンピュータ化が進み、対艦攻撃としては爆弾ロケット弾が主流となった。
同時に、偵察任務が複雑化したために偵察機として使用されることはなくなった。
更に1970年代ごろからは空対艦ミサイルが対艦攻撃の主流となった。

そして現在では、戦闘機マルチロール化が進んで機種統合がなされていったため、艦上戦闘機との区別があいまいになりつつある。

関連:陸上攻撃機

主な種類

第二次世界大戦

第二次世界大戦後


*1 艦上爆撃機急降下爆撃を主任務としたために俊敏性が求められ、搭載量は大きくなかった。

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