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*&ruby(かんさいほう){【艦載砲】};
[[水上艦]]や[[潜水艦]]が装備する砲。 デッキガン。~
いわゆる主砲や副砲などのことで、[[ファランクス]]などの[[機関砲]]は含まない。~
*&ruby(かんさいほう){【艦載砲】}; [#o2a11394]
[[水上艦]]や[[潜水艦]]に搭載して用いる事を前提において設計された[[火砲>ガン]]。 デッキガン。~
[[機関砲]]のように汎用的に設計されたものは基本的に含まない。~
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古くは艦船の攻撃手段として艦砲射撃が主であったため、より大きな対艦砲をより多く搭載することが重要視されていた。 時代を下るにつれてその内径も次第に大きくなり、[[第二次世界大戦]]ごろには最大で46cmの対艦砲が実用化された。 また、[[潜水艦]]の装備としても対艦砲は重要なものであった。~
発想自体は火砲そのものの起源と同程度に古く、14世紀には既に試験的運用が始まっている。~
当初の砲弾は[[爆薬]]を内蔵せず、木造帆船が相手であっても十分な破壊力は持ち得ていなかった。~
また、砲の反動による揺れへの対策が不十分で、あまり[[口径]]の大きな砲は搭載できなかった。~
黎明期の艦載砲は船の撃沈を狙うものではなく、[[拿捕]]に移るまでの前哨戦のための武器だった。~
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現在では[[艦対艦ミサイル]]の発達によって対艦砲の多くは姿を消し、対空にも使える小型の両用砲を多くても3門程度搭載するにとどまる。 [[潜水艦]]で砲を搭載しているものは皆無である。~
やがて[[榴弾]]などの技術が発達すると、砲撃で[[艦艇]]を撃沈する事も可能になっていった。~
結果、艦載砲はより[[大威力>デストラクションパワー]]・[[長射程>アウトレンジ]]を求めて大型化の一途を辿っていった。~
砲が巨大化したため、それを乗せる[[艦艇]]も[[ペイロード]]を増やし、また敵の砲弾に耐えるために巨大化していく。~
いわゆる、[[大艦巨砲主義]]の時代の到来である。~
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しかし、[[第二次世界大戦]]における[[航空母艦]]の台頭により、[[大艦巨砲主義]]は終焉を迎えた。~
現代では、[[艦対艦ミサイル]]と空母に搭載される[[艦載機]]が、かつての艦載砲に替わる打撃力の根幹となっている。~
現在の[[海軍]][[艦艇]]も艦載砲を搭載するが、それは迎撃用の[[速射砲]]程度に限られている。


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