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*&ruby(かんづめ){【缶詰】}; [#v892f060]
金属缶の中に食品をつめ、加熱殺菌をすることで長期保存を可能にしたもの。~
食品を殺菌してから封をする場合もある。~
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元は18世紀のフランスにおいて、[[軍隊]]における食糧問題に着目((軍隊は胃袋で動くとは言ったものである。))していた皇帝・ナポレオンの呼びかけによって、保存食のアイデアを募集したのが始まり。~
当初は「瓶詰」が発明されたが、輸送中に割れる事が多かったため、1804年にフランス人のニコラ・アペールが、調理済みの食品を丈夫な金属製の容器に入れた軍用の保存食として発明し、ナポレオンから12000フランの賞金が授与された。~
[[前線]]へ栄養価の高い食品を提供できるようになったことは画期的で、兵士の[[士気]]を大いに上げることができた。~
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日本では明治初期に初めて製造され、明治時代には日本の主要輸出品のひとつとなった。~
その中身は調理済み食品から果物まで多種多様だが、現在の日本で生産・流通している缶詰の殆どは飲料(ビール・ジュース・茶など)を封入したものである。~
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[[自衛隊]]では、米飯や調理済み食品などを缶詰にしたものが[[戦闘糧食1型]]として採用され、[[乾パン]]などと並んで重要な食料となっている。~
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参考リンク:日本缶詰協会(http://www.jca-can.or.jp)

腐敗を防ぎ長期保存する目的で、食品を金属缶に入れて密封する事。~
封入後に加熱殺菌を行うか、または殺菌済みの食品を封入する。

18世紀フランスにおいて、当時の皇帝ナポレオンの呼びかけに応じて発明された。~
発明者である食品加工業者ニコラ・アペールはナポレオンから賞金12000フランを授与されている。~
その成果は軍用の保存食として流通し、フランス軍の[[士気]]に多大な影響をもたらした。

>野菜・果物・液体など、それ以前の技法では保たない食品が輸送可能となった。~
食生活に関する心理的影響はもちろん、栄養失調による頓死を防ぐ意味でも重要だった。

当初はガラス瓶の「瓶詰」が用いられたが、輸送中の破損が多発。~
これを避けるため金属容器が用いられるようになり、やがて現在の缶詰になっていった。

現代では金属缶よりも柔らかく扱いやすい合成樹脂(ペットボトル・レトルトパウチ)が主流。~
しかし長期保存しやすい頑丈な構造が必要な場合は今も缶詰が主流。~
また、製造過程で高温殺菌が必要な場合や、消費者が直火で加熱する場合にも用いられる。

>合成樹脂は耐熱性が低いため、加熱には湯煎・電子レンジ・薬剤による化学反応などを必要とする。~
いずれも野外活動のために用意するのは現実的でなく、携行食としては不向きである。~
一方、缶詰は最悪「缶詰とナイフしか持っていない」状況でも火を起こせば焚き火で調理できる。


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