【缶詰】(かんづめ)

金属缶の中に食品をつめ、加熱殺菌をすることで長期保存を可能にしたもの。
食品を殺菌してから封をする場合もある。

元は軍隊における食糧問題に着目*1していたナポレオンの呼びかけによって、保存食のアイデアを募集したのが始まり。1804年にフランス人のニコラ・アペールが軍用の保存食として発明し、皇帝ナポレオンから12000フランの賞金が授与された。
前線へ栄養価の高い食品を提供できるようになったことは画期的で、兵士の士気を大いに上げることができた。
日本では明治初期に初めて製造され、明治時代には日本の主要輸出品のひとつであった。
その中身は調理済み食品から果物まで多種多様だが、現在の日本で生産・流通している缶詰の殆どは飲料(ビール・ジュース・茶など)を封入したものである。

自衛隊では、米飯や調理済み食品などを缶詰にしたものが戦闘糧食1型として採用され、乾パンなどと並んで重要な食料となっている。

参考リンク:日本缶詰協会(http://www.jca-can.or.jp


*1 軍隊は胃袋で動くとは言ったものである。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS