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*&ruby(かんぶ){【患部】}; [#re25f5e1]
[[自衛隊]]において、[[隊員>自衛隊員]]の間で使われている隠語のひとつ。~
「幹部」(外国の軍隊では士官・将校にあたる「[[幹部自衛官>自衛官]]」)と「患部」が、話し言葉では同音に聞こえることから生まれた言葉であり、幹部自衛官の中で、若手で経験の少ない者や、高齢で経験豊富だが(幹部としての)職務遂行能力に劣る者に対し、主に曹士((外国の軍隊では下士官・兵卒にあたる。))が揶揄・侮蔑の意味を込めて使う。~
同義語に「バ幹部」がある。~
[[自衛隊]]における非公式のスラング。~
「[[幹部自衛官>自衛官]]」の「幹部」が傷病の「患部」と同音である事を利用した侮蔑表現。~
~
用例としてはこのように使われる。~
「あのSヤロウ、[[自衛隊]]の患部だな」
上官に対する侮蔑を表現する語で、あえて定義すれば「恥部」「恥さらし」「無能」「腐敗の温床」「いない方がマシ」程度の意。~
より隠蔽困難で直截な表現として「バ幹部」と言う場合もある。~
~
職務中の[[幹部自衛官>自衛官]]は普通そのような挑発的言動を許されないので、発言者の[[階級]]はおおむね曹士以下である。~
よって、「患部」と呼ばれた人間が本当に侮蔑されるべき無能な人間かはいささかならず疑わしい。~
不祥事で懲戒された人間を嘲笑うために使われる事もあるが、基本的には無根拠な愚痴、独善的な恨み言として発言される。

>どの国の軍隊でも、将校(士官)と下士官・兵卒との感情的対立を示したこの種の言葉が見られるものである。~
近代的軍隊の草創期において、将校は貴族階級から任官されるものであったのに対し、下士官・兵卒は庶民階級の出身者からなり、下士官から将校に昇進することは不可能であった。~
――そうした歴史的経緯から、現在でも将校は士官学校・兵学校などの高等教育機関(([[自衛隊]]では[[防衛大学校]]及び幹部候補生学校がこれにあたる。))で専門教育を受け、現場の職務をほとんど(あるいはまったく)経験せずに幹部として処遇されるのが常である((ただし、下士官・兵卒として豊かな現場経験を積んだ者を幹部に登用する道を用意している国もある。))。
>この種、将校と下士官・兵卒との感情的反目を表したスラングは多くの国の[[軍隊]]で見られる。~
古代から現代に至るまで、将校と兵卒との間には学識や待遇など屈辱的で覆しようのない格差があるのが現実だからだ。~
また、判断材料を与えられているか否か、現場の経験があるか否かによる認識の齟齬と不和も[[軍隊]]の日常である。


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