【滑走路】(かっそうろ)

Runway.
飛行機離陸着陸を行うための道路。
積み卸し・運行管理・管制などが必要なため、飛行場空港の付属物として敷設され、滑走路だけが独立して存在する事はない。

飛行機はその原理上、着陸する瞬間まで失速しないだけの揚力を維持しなければならない。
従って、着陸した時点では非常に高速であり、減速・停止するために長い滑走路を必要とする。

また、同様の理由から、揚力が自重を上回るまでは離陸する事ができない。
揚力を得るための加速は地上で行われるため、離陸時にも加速のための滑走路が必要になる。

軽量な小型飛行機の場合、土地を平らに均しただけの簡素な道路でも滑走路として使用できる。
しかし、旅客機などの大型航空機の発着を想定した場合、接地の衝撃に耐えられるような堅固な舗装が必要になる。

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方位

航空機の離発着は気流の影響を強く受けるため、滑走路を敷設に際しては風向きを考慮する必要がある。

大抵は風が吹く頻度の高い方向に向かって設けられるが、大規模な空港では横風用のものを併設することが多い。

現代の飛行場では、滑走路の延びる方角を示す数値として01〜36の数値が割り振られる。
磁北を0として、時計回りに10°傾くごとに数値を1増やす。磁北そのものは一回転して36として割り振られる。
同じ方位の滑走路が複数存在する場合、「36L」「36C」「36R」などと末尾に記号を付記するか、実際の方位と異なる番号が割り振られる。

例:
新千歳空港千歳基地は合計4本の平行な滑走路を有する。
この滑走路を識別するため、まず空港側と基地側でそれぞれ2本を 「L」 「R」 に降り分けた。
その上で、空港側に「01」「19」、基地側に「36」「18」の番号が割り振られている。


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