【学生生徒】 †
陸上自衛隊で、従来、部隊の人的戦力の中核となる陸曹（下士官）たる人材を養成するコースであった「自衛隊生徒（少年自衛官）」に代わる制度として、2009年度より新設される制度。
【以下、本項目の記述は、特に断りのない限り「予定されているもの」である】
応募できる資格は従来の自衛隊生徒と同様「日本国籍を有する中学卒業程度の15〜17歳までの男性」。
採用試験に合格して採用されると防衛省職員に任じられ、「陸上自衛隊高等工科学校」（旧「少年工科学校」。神奈川県・武山駐屯地所在）へ入校。自衛官としての基礎教育・訓練（前期教育課程・3年間）を受けるとともに、神奈川県立横浜修悠館高校（通信制高校）へ入学して普通科高校のカリキュラムも同時に学習する。
（従来の自衛隊生徒では採用時に「3等陸士」として自衛官に任じていたが、本制度では防衛大学校・防衛医科大学校の学生（及び予備自衛官補として訓練を受けている者）と同様、この時点では自衛官の階級は与えられない）
採用から3年後、「前期課程」修了時に陸士長の階級が与えられて正式に自衛官となり（同時に通信制普通科高校の卒業資格も与えられる）、その後1年間、職種別に学校や部隊で中期・後期教育を受けた後、3等陸曹に任じられて各部隊で勤務する。
卒業後の進路は従来の自衛隊生徒と同様、主に技術系の職種へ配属されることとなるが、従来は配属のなかった普通科・化学科・衛生科への配属も検討されている。
参考：従来の陸上自衛隊生徒出身者が配属されていた職種はおおむね以下のとおりだった。
関連：少年自衛官
