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*&ruby(かくぶんれつ){【核分裂】}; [#zc34b2fe] [[放射性物質]]の原子核が分裂し、その質量のいくらかが[[放射線]]に変換される現象。~ 自然にも起きているが、一般的には[[ウラン]]や[[プルトニウム]]の反応を指す。~ [[ウラン]]や[[プルトニウム]]といった一部の[[放射性物質]]に[[中性子]]がぶつかり、原子核が分裂する核反応の一種。~ 原子核が分裂する時、いくばくかの質量が減少するが、その分はエネルギーに変換されて外部に放出される。~ これを兵器として使用したものが[[核兵器]]([[原子爆弾]])である。~ ~ 発電や[[艦艇]]の動力源として使う場合、中性子を吸収する素材で作られた制御棒で炉内の中性子の数を調整し制御する。~ この時、[[放射線]](特に中性子線)の照射は[[放射性物質]]の核分裂を励起する作用がある。~ つまり、ある一定量以上の[[放射能]]が密集すると核分裂反応が連鎖的に加速され、ついには核爆発に至る。~ これが[[核兵器]]の原理である。~ [[原子炉]]では過熱を防ぐため、中性子線を遮断する制御棒によって核分裂反応を適宜減速させる。~ 核分裂現象は、[[燃料]]から熱を取り出す手段としては現代科学において理論上最も優れた効率を持つ。~ ただし、その効率は甚大な危険と環境負荷を伴うもので、国家による厳重な[[管制]]を必要とする。 関連:[[原子爆弾]] [[原子炉]] //爆縮・ガンバレルの部分は原子爆弾の項に移しました。