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*&ruby(かいてんしきけんじゅう){【回転式拳銃】}; [#t53a1263]
Revolver~
「回転式拳銃」という用語はさほど一般的ではなく、報道などでは「回転弾倉式拳銃」もしくは単に「拳銃」などとまちまちに表現される。軍事雑誌やフィクションなどで読者・視聴者の知識を前提とする場合は原語のカタカナ読みでリボルバー(まれにレボルバー)と呼ばれる事が多い(("Revolver"の語自体が[[拳銃]]の意を含むので、「リボルバーピストル」「リボルバーハンドガン」等の表記は誤り。また回転式拳銃は[[ピストル>拳銃]]ではない。))。

銃本体に回転式の弾倉(シリンダー)を持ち、その中に直接弾丸を装填する銃。~
リボルバーとも言う。~
弾丸装填数は銃にもよるが通常5発〜8発。~
撃鉄(ハンマー)を一回起こすごとにシリンダーが回転、引き金(トリガー)を引くとハンマーが落ちて弾丸を発射する「シングルアクション」と、引き金(トリガー)を引くと撃鉄(ハンマー)が自動的に起きる「ダブルアクション」がある。~
~
頑丈で、[[半自動式拳銃]]よりも多岐にわたる弾丸が使用出来、[[不発弾>不発]]があってもトリガーをもう一度引けば次弾が発射可能で、また構造も簡単なので信頼性が高い。そのため、一部の[[特殊部隊]]等では未だ回転式拳銃を装備に含めているほどである。~
~
欠点は
-装填数が少ない
-弾切れごとにシリンダーを引き出し、手動で再装填しなければならず即応性が低い
-発射の反動が強い
-構造上シリンダーと銃身(バレル)に隙間があるのでガス漏を起こし、エネルギーをロスし命中率が[[半自動式拳銃]]に比べ低くなる。~
銃身に5〜8つの筒を束ねた蓮根のような部品を取り付け、その筒に1発ずつ弾薬を装填する銃。~
この蓮根状の部品全体を「シリンダー」、個々の筒を「薬室(チェンバー)」と呼ぶ。

等である。~
[[半自動式拳銃]]と比較した場合、以下の利点と欠点がある。
-利点
--構造が単純なため頑丈で信頼性が高い。
--[[遊底>回転機構]]を使用しないため、より多様な弾丸を採用できる。
--[[不発]]が発生しても引き金をもう一度引くだけで次弾を発射できる。
-欠点
--装弾数が少ない(通常5〜8発)。
--再装填が必要になる度にシリンダーを引き出して手動で弾薬を込める必要があり、即応性が低い。
--発射の反動が強い。
--シリンダーと銃身の隙間からガスが漏れて[[初活力]]が低下し、命中精度や[[破壊力>デストラクションパワー]]で劣る。~

映画「ダーティハリー」で登場した「M29」や、日本の一般的な外勤警官が使用する「ニューナンブM60」などが有名である。~
元々は火縄銃のように銃口から火薬と弾丸を装填していた時代に考案されたもので、最初期には銃身ごと束ねたもの、[[撃鉄]]とシリンダーを別々に操作するものなどを経た上で、1836年にサミュエル・コルトが発表した「コルト・パターソンM1836」が回転式拳銃の基礎的な設計を確立させ、1857年の「S&WモデルNo.1」で蓮根状のシリンダーに金属薬莢を装填する構造を完成させた((現代でも回転式拳銃のメーカーと言えばコルトとS&Wが筆頭に挙げられる。))。~
その後[[ダブルアクション]]などの改良を経て第一次世界大戦ごろまで軍用拳銃として採用されていたが、[[半自動式拳銃]]の登場とともにまず軍隊から姿を消し、[[冷戦]]時代以降はテロリズムおよび凶悪犯罪の増加に伴い警察機関からも徐々に姿を消していった。~
しかし堅牢な信頼性を持ち複雑な整備を必要としない点で常に一定の需要があり、銃規制の強い社会での警察用、民間人の護身用、一部の[[特殊部隊]]で緊急時に使用する予備の武器として現代でも使用されている((日本の一般的な外勤警官は回転式拳銃「ニューナンブM60」を支給されている。))。

関連:[[シングルアクション]] [[ダブルアクション]]


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