【化学兵器】(かがくへいき)

Chemical weapon.
人体に悪影響を及ぼす液体や気体などの化学物質を使用した兵器。
短時間に広範囲を汚染し、多数の人間を殺傷することが可能。
最初に使われたのは第一次世界大戦時であり、ドイツ軍がベルギーのイペールでマスタードガスを散布した(イペールで使用されたことから、イペリットガスとも言われる)。
近年では日本の地下鉄サリン事件が記憶に新しい。

主な種類

  • 神経剤:サリンVXガスなど。
    呼吸器や皮膚などから人間の神経系にダメージを与える。
    もっとも殺傷力の高い部類に入る。
  • びらん剤:マスタードガス(イペリット)など。
    呼吸器や皮膚など接触面に炎症を起こし、激しい痛みと痕を残す。
  • 窒息剤:塩素など。
    呼吸器にダメージを与え、呼吸を困難にする。
  • シアン化物:青酸ガスなど。
    吸入後、血液によって体細胞まで運ばれて細胞器官を破壊、酸素利用を阻害する。
  • 無力剤 LSD?など。
    幻覚症状などを引き起こし、長時間の間行動を停止させる。
  • 暴動鎮圧剤:アダムサイト?など。
    嘔吐、流涙、くしゃみなどを引き起こし、相手の行動の自由を短時間奪う。
    暴徒鎮圧に当たる警察機関などが利用する「催涙剤」もこれに類する。

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