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*&ruby(かがくろけっと){【化学ロケット】};
[[ロケットエンジン]]の一種。一般的には[[酸化剤]]と[[燃料]]を搭載し、その燃焼ガスを噴射した反作用によって[[推力]]を得る。~
[[燃料]]の種類によって、[[液体燃料ロケット]]と[[固体燃料ロケット]]、ハイブリッドロケット、エアーブリージングロケットに大別される。~
*&ruby(かがくろけっと){【化学ロケット】}; [#s2124f03]
[[ロケットエンジン]]の一種。~
化学反応(燃焼)で生じた排気ガスなどの圧力から[[推力]]を得る[[エンジン]]。~
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前2者は酸化剤を持たなければならない為、ジェットエンジンに比べ、推進剤消費量は格段に多い。一般に機体重量の6〜20倍もの推進剤を持つ。~
そこで、[[宇宙ロケット]]は機体の軽量化を図ると共に、単位質量当りの推力は大きいが、取り扱いの難しい推進剤(液体水素−液体酸素等)を使ったり、不要になった部分を切り離すことで(多段式ロケット等)ペイロード重量の増加を図る。~
このように、持続燃焼能力に乏しく、長距離飛行には向かない方式であるが、現時点で真空中でも満足に推力を発揮できるエンジンはこれしかない。~
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ハイブリットロケットは、液体の酸化剤と固体の燃料を持ち、[[液体燃料ロケット]]の制御容易性と、[[固体燃料ロケット]]の低コスト・整備簡易性を兼ね合わせようとするものである。~
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エアーブリージングロケットは空気中の酸素を[[酸化剤]]として用いる一般的な[[ジェットエンジン]]に近い。所謂[[スクラムジェットエンジン]]や、燃料である液体水素によって吸い込んだ空気を液化し、液化空気と液体水素によって作動する形式のロケットエンジン(LACE:空気液化式ロケット)のこと。 ~
勿論、真空中では用いることが出来ないが、他の方式と組み合わせて用いることで、宇宙に到達するのに必要な燃料を減らすことが出来る。
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燃焼に必要な酸素([[酸化剤]])を予め貯蔵しておき、外気を吸引しないのが特徴。~
この特性により、大気の状態に依存する事なく、宇宙空間や水中でも[[推力]]を維持できる。~
反面、外気を利用できる[[ジェットエンジン]]などと比べて重量が嵩み、[[比推力]]では著しく劣る。

**分類 [#e474e4f7]
:[[固体燃料ロケット]]|固体の[[燃料]]と固体の[[酸化剤]]によって燃焼を起こすもの。~
歴史上始めて登場したロケットで、古くは13世紀にも黒色火薬によるロケット兵器(火箭)が存在した。~
技術的にはごく単純で容易に製造できる反面、飛行中の制御がほぼ不可能に近い。~
:[[液体燃料ロケット]]|液体[[燃料]]と液体の[[酸化剤]]によって燃焼を起こすもの。~
密閉構造や流量調整弁など精密な構造が要求され、故障・事故の発生頻度も高い。~
反面、燃焼速度を調整して飛行中に[[推力]]を制御できる。~

:ハイブリッドロケット|[[燃料]]が固体で、[[酸化剤]]は液体であるもの。~
毒性が強い液体燃料を使わずに済み、かつ[[固体燃料ロケット]]よりも高い[[比推力]]を実現できる。~
構造的に大型化が困難(そして小型なら[[固体燃料ロケット]]で十分)なため、現状では非主流。
:エアブリージングロケット|大気から酸素を吸入するロケット。ロケットエンジンと[[ジェットエンジン]]の中間。~
低高度では大気を吸引し、気圧が低下したら[[酸化剤]]を消費し始める[[液体燃料ロケット]]。

関連:[[スクラムジェット]]


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