• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
*&ruby(えきれいえんじん){【液冷エンジン】}; [#w09479fc]
[[内燃機関]]の一種。[[レシプロエンジン]]のうち、ピストンの冷却機構に液体を用いているもの。~
冷却液に水溶液((氷点下で用いるための不凍液などが添加される。))を用いる「水冷」と、油脂を使う「油冷」に細分される事もある。~
構造上の理由から[[ジェットエンジン]]・[[ガスタービン]]に液冷式のものは存在しない。
[[内燃機関]]の分類のひとつ。~
[[レシプロエンジン]]や[[ロータリー(ヴァンケル)エンジン>ヴァンケルエンジン]]のうち、冷却機構に液体を用いるもの。~
水に不凍液などを添加して用いる「水冷式」と、粘度の低い油脂を用いる「油冷式」に細分される事もある。

[[エンジン]]内部のピストンは高速で往復する性質上、衝突によって破損する恐れが常にある。~
これを防ぐためには潤滑油が必要で、過熱によって油膜が剥がれるとピストンが焼き付いて破損する。~
従って、[[内燃機関]]は焼き付きを防ぐための冷却機構を備えておく必要がある。
>[[ジェットエンジン]]・[[ガスタービン]]は燃焼室の外周に液体を通せない構造のため液冷式は存在しない。

液冷エンジンは、エンジンの熱源近くに空間を設け、冷却液を循環させる事で冷却を行う。~
冷却液は熱を持った後にラジエーターなどで冷やされ、再び循環する。~

小型化が容易で、気圧や気温に影響を受けにくいため、乗用車など民生用に広く使われる。~
一方、被弾や整備不良に際して故障を誘発しやすいため軍用ではあまり好まれない。~

燃焼室の周囲に空間を設け、冷却液を循環させる事で冷却を行う。~
熱を吸収した冷却液は熱交換器(ラジエーター)で外気にさらされて冷却され、再び循環する。~
~
[[空冷エンジン]]と比べて小型化が容易で、[[気圧]]や[[気温]]の影響を受けにくく、運用の安定性に優れる。~
反面、液体を密封する必要性から冷却機構が複雑になり、平均故障間隔が短く、[[空冷エンジン]]よりも綿密な整備を必要とする。~
加えて、配管が破損して液体が漏出すると冷却が滞り、過熱による損壊や火災を誘発する。~
~
この性質のため、民生用には広く使われるが、軍用では損傷が予期されるため使われにくい。~
20世紀前半の[[航空機]]では小型化・[[抗力]]軽減のために盛んに用いられたが、[[ジェットエンジン]]の普及と共に廃れていった。~
~
関連:[[空冷エンジン]]


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS