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*&ruby(えきたいねんりょうろけっと){【液体燃料ロケット】}; [#uc10b18d]
[[ロケットエンジン]]の一種。~
[[酸化剤]]と[[燃料]]を液体の状態でタンクに貯めておき、それらを燃焼室へ送り込んで燃焼させる。

[[固体燃料ロケット]]に比べ、タンクやターボポンプなどの部品を必要とするため推力重量比は劣る。~
エンジンの構造が複雑なために整備が難しく煩雑で、調達単価も高い。~
素脆性や腐食性を持った劇物を取り扱うため、燃料の長期保存にも難がある。~
水素脆性や腐食性を持った劇物を取り扱うため、燃料の長期保存にも難がある。~
しかし、比推力の高い推進剤を使えるため、十分に大きなロケットであれば推進剤を含めた推力重量比で勝る。

また、燃焼室への流入量を調節して[[推力]]を制御でき、必要に応じて消火・再点火も可能である。~
この特性は[[宇宙船]]の[[姿勢制御装置]]や、[[弾道ミサイル]]および[[宇宙ロケット]]の主[[エンジン]]として使われる。~

一般的には以下の[[燃料]]が推進剤として用いられる。

:液体水素|酸化剤は液体酸素。~
現行の液体燃料ロケットで最も[[比推力]]に優れるが、燃料を液体に留めるのが困難(沸点-252.6℃・融点-259.2℃)。
:[[ジェット燃料]]|酸化剤は液体酸素。~
効率は良くないが燃料が安価。
:ヒドラジン系|エアロジン・非対称ジメチルヒドラジンなど。酸化剤は四酸化二窒素。~
ヒドラジンは腐食性の猛毒だが、常温では気化しないため長期保存が比較的容易。~


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