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*&ruby(うんどうせい){【運動性】}; [#q5752beb]
motility

加速・減速・旋回などの急激な運動を行う能力。~
基本的には生体・機体の構造的な耐久性に強く依存する。

あらゆる運動はエネルギーを必要とするため、[[エンジン]]や筋肉の限界は運動性の限界に直結する。~
とはいえ、[[エンジン]]だけ強力であっても点火直後に爆発四散するようでは意味がない。~
高い運動性を確保するためには、その運動で生じる急激な負荷に耐えられる構造強度が必須となる。

>たとえば、現行の[[戦闘機]]と[[曲技機]]を比較した場合、一般に[[戦闘機]]の方が運動性が高い。~
多くの[[戦闘機]]は[[装甲]]・[[航続距離]]・[[ペイロード]]を確保するために多大な負荷を強いられている。~
見た目の軽やかさが同等かそれ以下であったとしても、同じ動きで生じる負荷の強さはまるで違う。
> 工学的工夫の限界に達すると、構造強度は最終的に構造材の厚さに依存するようになる。~
幾何学上の単純計算では、構造材の厚さをn倍にすると重量はnの3乗倍になるため、構造強度には実用上の限界が存在する。

運動は必ず慣性の[[G]]による負荷を伴い、それは自重と出力に応じて増大する。~
従って、急加速・急停止・急旋回は自重が重いほど、またベクトルの変化が著しいほど困難になる。~
構造強度そのものも重量に依存する((正確に言えば、負荷が重量に比例するのに対し、構造強度はおおむね構造材の厚さに比例する。&br;  工学上の工夫で劇的に改善可能ではあるが、単純に考えて、構造強度を2倍にすると重量とそれに伴う負荷は8倍になる。))ため、運動性には原理的に実現可能な限界点が存在する。~
構造強度には重量制限に由来する限界が存在するため、運動性にも原理的に実現可能な限界点が存在する。~
また、負荷は局所的なねじれ・たわみとして蓄積されるため、運動量が同じでも物体の構造や向きによって耐久限界が異なる。

関連:[[マニューバー]]
>たとえば、現行の[[戦闘機]]は一般に7〜8のプラス[[G]]がかかる急旋回にも耐えられるが、マイナス[[G]]方向では3〜4程度でも構造が損壊する事がある。~
これは飛行機にかかる[[G]]が[[パイロット>エビエーター]]の耐えやすいプラス方向のものとなることを想定しており、過大なマイナスGがかかるような操作はほとんど想定されていない事による。

関連:[[マニューバー]] [[レッドアウト]] [[ブラックアウト]] [[パワーダイブ]] [[設計運動速度]]


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