【位置エネルギー】(いちえねるぎー)

物体が落下する際に発生する重力加速度のエネルギー。
運動エネルギーの一種であるため、単位としてジュール?([J])を用いる。

転じて、航空機が飛んでいる高度を指す。
航空機は高度を上昇させる際、単に速度を維持する以上の燃料を消費する。
また、落下する事によってエンジンの出力とは別に加速力を得る事ができる。
つまり、航空機の高度は速度と相互変換する事が可能なエネルギーの一種とみなす事ができる。

戦闘では、敵機よりも高高度に位置していれば有利な機動を行える。
また、同一の火器ミサイルであっても、高高度から発射すればより遠くまで届く。

関連:ズーム上昇

物理学的な概略

空気抵抗などを想定しない場合、位置エネルギーの量は「E=mgh」の公式で割り出せる。
また、速度エネルギーへの変換式は「mgh = mv^2/2」で表せる。
これを力学的エネルギー保存則という。

E = 位置エネルギー([J])
m = 質量([kg])
g = 重力加速度([m/s^2])
h = 対地高度([m])
mv = 速度エネルギー([m/s])

例えば、時速950kmで巡航する航空機速度エネルギーは、対地高度3500mに換算できる。


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