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【暗殺】(あんさつ) †

テロリズムの一環として要人を殺害すること。

法治国家においてはスパイ活動上の要求によって行われ、実行犯や黒幕が露呈しないように綿密な計画の上に行われる。
事故や急病など自然な死に見せかけるか、でなければ専門の死体処理班を編成して身元確認を不可能とする。
暗殺を行う動機は「自分達にとって不都合な活動をさせない」事である以上、暗殺であったと発覚するのはすなわち暗殺の失敗を意味する*1。

一方、紛争状態にある地域での暗殺は半ば公然と行われる。
そのような状況での暗殺は敵に対する恫喝を主目的としており、実行犯は暗殺が行われた事実を可能な限り広く周知させようとする。
ただし、紛争状態でも国際社会に配慮して密やかに殺害する場合はある*2。

どちらにせよ、暗殺は明らかに一般人や一般的犯罪者の手に余る行為である。
訓練を受けた経歴があっても単独では不可能に近く*3、ましてや傭兵を雇って殺させるなど論外である。
１人の人間を確実に暗殺するには情報収集や後方支援も含めて一個中隊規模の人員が必要であり*4、その中でも中核となる職業暗殺者は特殊部隊に相当する高度な訓練を受け、公的にも特殊部隊の一員として軍隊や諜報機関に籍を置く*5。
失敗や政変に巻き込まれない限りにおいて、暗殺者も普通の兵士や市民としての収入を得て、一般人として家庭生活を送り、高齢になれば退職して円満な老後を過ごす事ができる*6。