【ワルシャワ条約機構】(わるしゃわじょうやくきこう)

Warsaw Treaty Organization. (WTO)*1

旧ソビエト連邦および東ヨーロッパ諸国が結成した安全保障機構
1955年、ポーランドのワルシャワで締結された「東欧相互防衛援助条約」によって発足した。
正式名称は「東欧相互防衛援助条約機構」。

冷戦期、NATOに対抗するために旧東側諸国によって組まれた軍事同盟である。
加盟国はソ連、アルバニア*2、ブルガリア、ルーマニア、東ドイツ、ハンガリー、ポーランド、チェコスロバキア。
ソ連軍を中核に大量の兵力と戦車部隊を保有し、数の上ではNATO軍を圧倒していた。

しかし、東欧民主化の波によって徐々にその存在意義を失っていく。
1991年3月には軍事機構が廃止され、7月に正式に解散。
同年12月には盟主であったソビエト連邦が体制崩壊に至っている。


*1 「世界貿易機関(WTO)」との混同が生じるため、略称「WTO」はあまり使われていない。
*2 アルバニアは中国とソ連が対立した際に中国寄りの姿勢をとったため1968年に同盟から脱退した。

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